たとえ卑怯者だとしても【宮侑 白布賢二郎】

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治side






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___ﾋﾟｰ





「「「おつかれっした！！！」」」




午前の練習が終わった。





今日はそもそも白鳥沢が帰る予定の日やったから
午前しか体育館が取れんかった。




午後は自主練。




自主練ゆうても、外は台風やし
結局ホテルで待機になるやろなあ。




せやから、俺はツムを見張っとかなあかんねん。




まあ…見張ってなくても、あっちのセッター君とAはずっと一緒におるし、大丈夫やろうな。




治「ツム、大人しくしとってな？」




侑「は？お前に関係ないわ。」




そう言うと突然、白鳥沢のセッター君とAが話しとるところへツムが歩いていった。




そしてセッター君と話しとるAの腕を、ツムがグイッと引っ張った




侑「こっち来い。」




『へ…』




治「なっ…おい、ツム！！」





突然すぎて俺は止める間もあらへんかった。白鳥沢のセッター君も、ツムのあまりに大胆な行動にただポカンとしとった。




ツムはそのままAを引っ張って、体育館の外に出ていってしもた。




治「嘘やろ…」





俺は慌ててその後を追った。





白鳥沢のセッター君も
俺と同じやった。





治「うちの侑が、すいません。」




白布「…ほんと、勘弁してほしいよ。何なんだ、あんたの兄弟。」





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