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Aside











こんなの…賢ちゃんに嫌われちゃうよ…。




侑「シケた顔しとんな〜。そんなにあのセッターに夢中なん?」




『だって……初めての彼氏だから。
初めてこんなに好きになった人と付き合えたの。』




ついぽろりと口に出してしまったが、その言葉を聞くと宮の表情が一瞬にして強張った。




ハッとして『ごめんなさい…』と謝罪する。




宮の機嫌を損ねてはいけない。




侑「…ふっ」




『?…な、んですか。』




侑「初体験、ごちそうさんでした〜。

白布じゃなくて良かったやん。
あいつより俺との方が絶対気持ちええで〜笑」




…最低だ。




悔しくて、涙が目に浮かぶ。




慌ててジャージの裾で拭った。




北「お、侑と白鳥沢のマネさんやん。」




向こうの主将が現れて宮の隣に腰掛ける。




北「なんや、険悪なムードやな。」




侑「まあ、よくある喧嘩ですわ!なあ、A〜」




宮が私の首に手を回し、引き寄せられる。




いや…触らないで…。



北「……侑、お前そういうのはやめとき。
今その子、あっちのセッターの彼女やろ?」




『…っ』




北さん…私が嫌な顔してるの分かって言ってくれたんだ…。




宮はつまらなそうに「は〜い」というと、席を立った。




侑「じゃ、俺はサーブ練習行ってくるわ。
あとでなA。」





ひらひら手を振り宮が食堂を後にする。
その後ろ姿を見てホッとした。




北「大変そうやな…。
一応、治から少しだけ事情は聞いた。」





『えっ……あ、あの!!白鳥沢のみんなには言わないでください!!』




北「もちろん。ただ…」




北「過去を隠して生きてくんは、今後Aさんにとって苦しいんちゃう?余計なお世話かもしれへんけど。 それで嫌う程度の男なら付き合う価値あらへんと思う、俺はね。」




『!』




……この人は…




北「それじゃ、午後の練習もよろしく。」




そう言って立ち上がり、去っていく北さんの後ろ姿を、ただ呆然と見つめた。





17→←15-侑side-



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stgy - 終わり方、めっちゃ好きです! 相手のことを想いすぎると、間違った愛になるんやな…と改めて気付かされました…… (2021年6月28日 23時) (レス) id: 05b8f4c815 (このIDを非表示/違反報告)
紗痲(プロフ) - ふ、ふーんそういう、ねぇ?うん、予想はねうんうんしてたしてた。うん、あはは〜 (2020年9月27日 22時) (レス) id: b7f700878d (このIDを非表示/違反報告)
赤ずきん(プロフ) - 佐野濱典中毒さん» ありがとうございます!!!切ない夢主ちゃんとツム…堪能してください! (2020年2月21日 23時) (レス) id: 91687a0e53 (このIDを非表示/違反報告)
佐野濱典中毒(プロフ) - 更新待ってました!ツムと夢主ちゃん切なくて続きが気になります(> <) (2020年2月21日 20時) (レス) id: 40be193d41 (このIDを非表示/違反報告)
赤ずきん(プロフ) - チョコ下さい人間さん» 久々にコメント通知が来ていて、飛び上がりました!!わぁぁありがとうございます((´∀`*))これからも更新頑張ります! (2020年2月14日 19時) (レス) id: 91687a0e53 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:赤ずきん | 作成日時:2017年1月16日 1時

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