【菊寄り】ヘたりア短編集【@ph】ヤンデレギャグハー

ヒーローが(アポなしで)やってきた！　2 ページ12

結果

全・敗・しました。

「う…嘘だ…ろ…？」

「HAHAHA！まあAは初心者だからね！無理は無いよ！」

「ここまでコテンパンにやられると悔しいの通り越して寧ろ笑いたくなるな」

なんなんだ、10戦中10敗とか。全勝とかチートか、チートだったな。

しかも私が初心者って事は…コイツ、仕事やってるのか…？

そう聞くと俺はまだ若いからね！！と返された。なるほど徹夜してもそれほどキツく無いのか。私はもうババアだから分からなかった。

「ふ〜、面白かったんだぞ〜！」

「それは良かった。じゃあ私は晩ご飯でも作ってくる。よかったら食べて行ってくれ」

「やったー！！食べるんだぞ！！」

「じゃあここで待っていてくれるか」

そう言うとわかったんだぞ！と元気に返事をするアルの声を聞きながら台所へ向かう

「……ん？」

ふと時計を見るともう夕方の六時を指している。
なのに

菊、帰って来ないな…

どうしたんだろうか。いや別に帰って来ないなら来ないでいいんだが。
今日は五時には帰ります。と言って家を出た筈なんだが

それに携帯にも固定電話の方にも連絡がないし…ゲームに夢中で気付け無かったのか？

そう思い固定電話、携帯を見るも留守電もメールも、ラインも来ていない。

これは本格的に何かあったんじゃないかと嫌な想像が私の脳内に次々と思い浮かぶ。

車にひかれた？逆にひいてしまった？
それとも仕事で何かトラブルが？
それとも誘拐でもされてしまったのだろうか？
だがどれも実際にあったら私に連絡来るはずだ。連絡もとれない状況に…？

さっきからメールやラインを送っても反応がない、ラインに至っては既読すらつかない。あの菊が！

どうしようかと悩み、廊下で携帯片手にウロウロしていると

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