平凡を求めて媚を売ってたのに何故こうなった。

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「ぎ、銀崎さん？！」

「ぁ〜！桃井さぁん！」


タオルをバスケットに入れて持ってきた桃井さんにばったり会った。

桃井さんは私が体験入部だということを知らない。


相田先輩が説明をして分かったみたいだ。


「そうなんだ…よろしくね銀崎さん！

じゃあドリンクの作り方教えるよ！」


にこりと笑った桃井さんに続いて歩く。

目的の場所へ着くと、桃井さんは１からスポーツドリンクの作り方を説明してくれた。


大体予想していた作り方と同じだ。


「じゃぁ、私スポドリ作っておくね！
桃井さんはタオル渡してきなよ！」

「うん、じゃあよろしくね！困ったことがあったらすぐ言って？」


手を振りながら体育館の中へ入っていった桃井さんを見送り、「よしっ」と意気込む。





・





「できたっ！」


桃井さんに言われた通りに作ったスポドリ。

お味はどうかな…？


少し口元が緩んだ。

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