平凡を求めて媚を売ってたのに何故こうなった。

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ガヤガヤしていた体育館は静まり返った。

複数の視線が注がれる。


え、ナニコレ。


予想外の展開に目をパチクリさせるしかない私。

誰も口を開かない状況、そんな中、黒髪の男性が口を開いた。


「良いんじゃないか？

一軍のマネは桃井と相田しかいねぇし。
もう１人くらい居ても…。」

「俺も、虹村さんの意見に賛成だ。」


どうやら虹村、という名前らしい。

ていうか、赤司賛成するんだねそこ。


話を進める２人の中に、黄瀬が入り込む。


「ち、ちょっと待ってくださいっス！

あいつが使えるかなんて分からないっスよ？！
んな勝手に決めて良いんスか？！」


きこえとるわ。

これでもマネ業なら少しできる。


それより、あの様子からして、黄瀬から見る私の印象はマイナスと受け取れる。

心の中で「よっし！」とガッツポーズをした。


が、ここからだ。

あまり好かれず、けれど嫌われすぎず、それを演じねば。

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