平凡を求めて媚を売ってたのに何故こうなった。

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「やっちゃった…。」



肩を落として階段を降りる。
今の時間、大半の生徒は部活だろう。

帰宅部の私は特にすることもなく教室で居眠りをしてから出て来た。


今げんなりして居る理由はさっきの出来事だ。



・



教室を出た私は空き教室の前を通りかかった。

すると、視界に人影が見えた。
どうやら女子達のようだ。


まぁ、気にすることはない。


そう、素通りしていこうと思った時。



「あれ、銀崎さん！」

「こっちおいでよー！」



中の女子に気付かれてしまった。

あー、うん。と返事をして中に入ると、４人の女子に囲まれる桃井さんを見つけた。



……リンチか。



「銀ちゃんも一緒にやろ？」



クラスのリーダー格の女子が言う。

その手には水入りバケツが。



生憎、私にそのつもりはない。
けど助けるつもりも無かった。

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