176話 ページ26
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きりやん「…全員にまでは無理だったか。」
門が見える大きな窓に立ち、外を見下ろす。
来てしまった敵国。
こちらが協力する以上、徹底的にやらなければならない。
Aの為にも…戻しやがったコンタミさんの為にも。
意識を持っていかれれば終わってしまう。
気付かれてもダメ。
ホントは使いたくなんかない。
小物、小物、小物。
愛された使徒がM国を元にTRPG国に作られた実験体であるならば、
女神の小物はどこからやってきたのか。
2階から1階へ。
扉から入ってきた彼らを視界に入れた瞬間起動する。
まっちゃん「あ、忘れ物しただけですから大丈夫ですよね。」
KC「あと〜A様って今どこにいます〜？」
きりやん「…そうでしたか。Aは今寝室にいると思います。呼んできましょうか？」
KC「あ〜寝室ね……まっちゃん、俺落としに行くからきんときさん探して吐かせておいて。」
まっちゃん「了解。」
KC「案内お願いしますね！」
きりやん「はい。こっちです。」
Aの為だもの。
使徒が強くなる為に造られた存在、
使徒以外が身に付ければ暴発してしまう。
KC「ねぇA様の事好きなんですか？」
きりやん「そりゃもちろん。俺達を拾ってくれた神様のような存在ですから。」
KC「じゃあこれから俺がA様に何かしたら怒りますか？」
きりやん「…怒りませんよ。だってKCさんですし。」
後ろで大笑いが聞こえる。
きりやん「ここです。A、今大丈夫？」
KC「案内ありがとうございます！A様の事俺が貰っちゃいますね！」
ドアノブを回して寝室に入ろうとするKCの首根っこを掴んで部屋に入り、
誰もいないベッドの上に放り投げる。
驚きすぎて放心状態になっていたが構わず部屋に垂れた透明の糸を引っ張った。
部屋中散らばった糸がKCの身体を絡めて固く結ぶ。
KC「なｯ……？！な、何でっ、なに、な、何これ…」
きりやん「…さっきの質問。Aに何しても怒らないかっていう質問ですけど、Aに触れさせないので怒らないんです。ちゃんと意味は理解出来ましたか？」
ベッドに近づいてきた彼に距離すら置けない。
KC「な、なんでまっちゃんの催眠が効いてないｯ…」
きりやん「さあ？何ででしょうね。」
目元を手で覆い隠されて意識が遠のいていく。
今目を瞑ってはいけないのに。
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乾(プロフ) - m and m sさん» コメント誠にありがとうございます🙇♀️ ﾜｰ!!ありがとうございます〜…!!最近多忙なので超ゆっくり更新ですが、頑張ります👍 (2023年2月27日 23時) (
レス) id: 1cb24a78b9 (このIDを非表示/違反報告)
m and m s(プロフ) - 今までで読んできた小説の中で一番面白いです！これからも無理せず頑張ってください！ (2023年2月26日 12時) (レス) id: ee1b1356d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：乾
| 作成日時：2023年1月6日 19時
