No.159 ページ10
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更にオモイが雷遁でデイダラ動きを止める。
正確には爆発を、だけど。
…そんな中、私はカンクロウの機々三発で動きを封じられたデイダラにそっと近づいた。
『……デイダラ』
「…、
お前とも戦わなきゃなんねーのかよ…A」
…さっきよりも落ち着いた声のトーンだ。
『デイ……』
「……あン?」
何か言わなきゃと言おうと思ってたのに
いざ顔を見ると……声を聞くと……
あーーー
好き。(場違い)
「…何黙ってんだよ…うん」
顔を両手でおさえてる私に
カンクロウからの冷たい視線が突き刺さる。
私がそうこうしている間にカンクロウもカンクロウでサソリに何か言いたい事があったらしく。
「サソリ
アンタは傀儡を操る一流の忍だった
誰かに操られるようなゲスじゃなかったはずだぜ」
「……」
サソリがカンクロウの話をじっと聞いていて。
反応が無くてもそれだけは伝わってきた。
「ふざけんじゃねぇぞ!!旦那ァ!
こんな奴らの口車に乗せられてんじゃねぇぞ!うん!!」
デイダラのそんな言葉も虚しく
「父と母の傀儡もお前に託す
そしてお前が死ぬ時は更に次の者に託せ…
あの二体は…」
「あぁ…もちろん分かってる」
そう言うと
サソリが消えていく気配がする。
勝手に開いた傀儡の扉から出てきたのは
人の形をした“何”か。
辺りを見回してみると
サイのお兄さんも同じ状況の様だ。
『デイダラはごめん
そこで大人しくしてて…』
「Aコラァァ…」
久々に生でできたデイダラとの会話に
気持ちが溢れてきた。
『…あ”ーー』
「次はなんだよ!うん!!」
『好きィィ…』(震え)
「……。
おまえな……」
私のあまりの緊張感の無さに
デイダラでさえも呆れている様子。
「完璧に思えたこの穢土転生とかいう術にも
穴があったみてーじゃん。
人の気持ちをそんな簡単に縛り切れるもんでもねーだろ」
『……、』
この世に…未練が無くなれば
魂の縛りは解放されるのだろうか?
だとしたらデイダラは……
「A。
まず予測していたデイダラとの接触はこれで終わったが
この後お前はどうする?」
『……』
カンクロウの視線が向けられる。
例えデイダラが居ても……
これは戦争だ
戦わない理由はない。
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星夏(プロフ) - めっっっっっっちゃくちゃに最高でしたヽ(;▽;)ノめちゃ泣けました。本当に最高以外の言葉がないですm(__)m素敵な作品ありがとうございました!何度も読み返そうと思います(*・ω・)ノ (3月16日 23時) (レス) @page35 id: 5262425516 (このIDを非表示/違反報告)
R - もう本当に素晴らしすぎてなんて言ったらいいか…最高すぎます本当に。ハッピーエンドで良がっだね…ッ!(´;ω;`)最高すぎます、素敵な作品でした!ありがとうございますm(*_ _)m (12月6日 18時) (レス) @page35 id: eba19b90d6 (このIDを非表示/違反報告)
あ - 続きを書いて欲しいくらい素敵な作品でした (8月27日 13時) (レス) id: 9411f7a30e (このIDを非表示/違反報告)
メイドさん(プロフ) - ミルクコーヒーさん» この作品マジで滝が流れるみたいにガチ泣きした。 (2023年3月15日 11時) (レス) @page35 id: 69b2886171 (このIDを非表示/違反報告)
ミルクコーヒー(プロフ) - みつさん» 私も書いてる途中うぐっってなってましたwwwコメントありがとうございます(´;ω;`)次回作も頑張りますね!!!!(*`・ω・)ゞ (2023年3月6日 10時) (レス) id: f4edea90ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミルクコーヒー | 作成日時:2023年2月10日 22時