Ｎｏ．１８２ ページ33
･
「とりあえずソレを下ろせデイダラ」
「……、」
『』
まさかの“ソレ”扱いかよ。
すると、
何故か私を優しく地面に下ろしたデイダラ。
本当に記憶無いよね？
なんでこんなに優しいの？
「…、」
私の顔をボーっとしたように見つめるデイダラと
それを不審がる様子のサソリ。
「オイてめぇ…何者だ
デイダラに術でもかけたか」
『……え、っと…』
どうしよう。
会えて嬉しくて泣きそうなのと
関わりたく無かったのに、という複雑な気持ち。
『……、
私、死にたかったのに』
そっと目を逸らしてそう言った。
こう言えば怪しまれないと思ったからだ。
「…あんなに叫んでたのにか」
『この世への恨みつらみを叫んでいたのです』
「……」
更に不審がられる。
デイダラに再び目を向けると
『……えっ、』
「！？」
心臓が跳ねた。
サソリも私と同じように驚いてる。
デイダラが静かに涙を流していた。
しかも私を見ながら、放心状態のままで。
「……“解”!!」
「…っ、」
催眠や幻術の類だと思ったんだろうけど
サソリのそれも効かない。
「……あー…」
『…！』
やっと口を開いたデイダラは
ゴシゴシと頬や目元を拭いながら小さく笑った。
「…全く知らねぇ女を助けちまったな…うん」
『…、』
やっぱり、覚えてないか。
あの時も“絶対忘れる”って言ってたっけ。
馬鹿だな私
期待して勝手に傷付いてる。
ちょっとでも覚えててくれないかなって…
『…、それじゃ、私は＿＿』
「…今回はオイラの言うこと聞いてくんねぇのか？
…うん？」
『＿＿＿！？』
ハッとして振り返ると、私を真っ直ぐ見つめて優しい笑顔を浮かべるデイダラと目が合った。
そんなデイダラと私を
不思議そうに交互に見遣るサソリ。
『もし、かして…』
「何で今の今まで忘れてたんだろうな…うん
なぁ？サソリの旦那」
「何言ってんだデイダラ…遂にとち狂ったか？」
「フン！
あんな弱点丸出しの造形だと早死すんぜ旦那…うん」
「テメェデイダラ…
だから急に何を、」
ザッ、と私の正面まで距離をつめたデイダラは
私の手を強く引いた。
「…ずっとどこかで探してた
お前の記憶を
何か、忘れてるような気がしてたんだ…うん」
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星夏(プロフ) - めっっっっっっちゃくちゃに最高でしたヽ(；▽；)ノめちゃ泣けました。本当に最高以外の言葉がないですm(__)m素敵な作品ありがとうございました！何度も読み返そうと思います(*･ω･)ﾉ (3月16日 23時) (
レス) @page35 id: 5262425516 (このIDを非表示/違反報告)
R - もう本当に素晴らしすぎてなんて言ったらいいか…最高すぎます本当に。ハッピーエンドで良がっだね…ッ！(´；ω；｀)最高すぎます、素敵な作品でした！ありがとうございますm(*_ _)m (12月6日 18時) (レス) @page35 id: eba19b90d6 (このIDを非表示/違反報告)
あ - 続きを書いて欲しいくらい素敵な作品でした (8月27日 13時) (レス) id: 9411f7a30e (このIDを非表示/違反報告)
メイドさん(プロフ) - ミルクコーヒーさん» この作品マジで滝が流れるみたいにガチ泣きした。 (2023年3月15日 11時) (レス) @page35 id: 69b2886171 (このIDを非表示/違反報告)
ミルクコーヒー(プロフ) - みつさん» 私も書いてる途中うぐっってなってましたwwwコメントありがとうございます(´；ω；｀)次回作も頑張りますね！！！！(*`･ω･)ゞ (2023年3月6日 10時) (レス) id: f4edea90ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミルクコーヒー | 作成日時：2023年2月10日 22時
