Ｎｏ．１８１ ページ32
･
･
＿ﾊﾟﾁｯ
『……え？』
目が覚めると、
視界いっぱいに青空が広がっていた。
『って、えええええっ！？』
なんか風を感じるなぁ、とか思っていたら
まさかの空中に私は居た。
どうなってんの！？
巻き戻したあとこれどうなったの私！？
私なんか生きてるし、まさか術が失敗した…！？
『なんで空飛んでんのォォ』
正確には落ちてるけど。
久々に青空を見たな…と
死の間際だからか変なことを考えてる。
……ってか待って、
この光景には見覚えがある気がする。
ハッとして地面を見てみると
『やっぱり地面しかないいい！！』
まさかデイダラとサソリが歩いてるって事…無いよね。
関わらないって心に決めてたけど、
ちょっと期待してた自分もいる。
＿＿が。
『……！？』
遠くに2つの人影が動いてるのに気がついた。
……あれは、
『…ッ、』
あれは、デイダラだ。
彼が生きてる…
やっぱり術は成功してたんだ。
彼らがあそこに歩いてるって事はあの時みたいに受け止められずにこのまま落ちて死ぬってこと。
関わらずに済むってこと。
『……寂しいなあ……、』
やっぱあの時夢でバイバイ出来て良かった。
青空を見つめてからゆっくりと目を閉じ
襲ってくる衝撃を待っていると
＿＿＿ﾄﾞｻｯ！
『……
……？
……えっ』
……痛くない？
そっと目をあけた。
なんか私…白い浮遊物に捕まってる……？
するとその時、
フワリと懐かしい香りが鼻をかすめた。
「…っ、」
『……、』
すぐ近くに人の気配を感じて頭だけを起こすと
その人物と目が合った。
一瞬、呼吸をするのを忘れた。
あぁ……この浮遊物。
懐かしい香りと感じるこの気配、チャクラ。
『……
なんで、』
「ｯ……」
肩で荒く呼吸を繰り返し、白い浮遊物に乗りながら
私の様子を覗き見るように確認してるその男。
＿＿下から声がした。
「デイダラ…勝手に何をしてる」
「！」
サソリの声。
久々に聞いた感じがする。
その声に驚いたようにデイダラは肩を揺らした。
「…オイラも分かんねぇ
すまねぇ旦那
………体が、勝手に」
『……、』
勝手に動いて、
私をあんな遠くから受け止めてくれたの？
記憶は無いはずなのに。
･
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 129人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
星夏(プロフ) - めっっっっっっちゃくちゃに最高でしたヽ(；▽；)ノめちゃ泣けました。本当に最高以外の言葉がないですm(__)m素敵な作品ありがとうございました！何度も読み返そうと思います(*･ω･)ﾉ (3月16日 23時) (
レス) @page35 id: 5262425516 (このIDを非表示/違反報告)
R - もう本当に素晴らしすぎてなんて言ったらいいか…最高すぎます本当に。ハッピーエンドで良がっだね…ッ！(´；ω；｀)最高すぎます、素敵な作品でした！ありがとうございますm(*_ _)m (12月6日 18時) (レス) @page35 id: eba19b90d6 (このIDを非表示/違反報告)
あ - 続きを書いて欲しいくらい素敵な作品でした (8月27日 13時) (レス) id: 9411f7a30e (このIDを非表示/違反報告)
メイドさん(プロフ) - ミルクコーヒーさん» この作品マジで滝が流れるみたいにガチ泣きした。 (2023年3月15日 11時) (レス) @page35 id: 69b2886171 (このIDを非表示/違反報告)
ミルクコーヒー(プロフ) - みつさん» 私も書いてる途中うぐっってなってましたwwwコメントありがとうございます(´；ω；｀)次回作も頑張りますね！！！！(*`･ω･)ゞ (2023年3月6日 10時) (レス) id: f4edea90ba (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ミルクコーヒー | 作成日時：2023年2月10日 22時
