No.168 ページ19
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「デイダラに貰ったチャクラもいずれ
この十尾に取り込まれる事だろう…
さぁ、どうする?
俺と手を取り合えば楽になれる…
こんな世界は終わらせよう
俺たちの手で」
「……フン、」
マダラが私とオビトを静かに見つめる。
『……私のせいで、誰も死んで欲しくない。
殺させたくない。
私は…この世界が好きだ。
彼が生きていたこの世界が好き、
彼が残してくれたものが存在してるこの世界が好き』
お腹にそっと手を当てる。体の中にはデイダラのチャクラもまだたくさん残ってる。
「ほざけ……!
奴はもう居ない!!
居るのは夢の中だけだ!!」
「A……お前はそんな事考えなくていい…俺達がお前とその腹にいるガキもぜってぇー守ってやる!!」
『……(ナルト、)』
十尾から伸ばされた手がナルトに触れそうになった時。
「「__八卦掌回天!!」」
『……!』
ネジだ。
ネジたちが十尾の手を弾いた。
「ボケっとするなナルト!
ここは戦場で今は戦争中だ!…人も死ぬ!
…あの子も、保証は出来ない。」
その目は私を見ている。
あの子って多分私の事だろうなぁ…と
死という感覚が鈍ってしまって、
もはや他人事みたいに思えてきた。
「だが戦いに敗れれば全ての人が死ぬことになる」
「……!」
私は所詮 鏡っていう道具で、結局私が居なけりゃ十尾も更に強くなったりせずに済むんでしょ?
…、
顔を伏せるとボーっとして
周りの音が段々薄れていくように感じた。
「__続きだ
絶望を教えてやるのさ
丁寧にな」
『……!?』
ずっとマダラと話し込んでいたオビトは
懲りずにまだ何かしようとしてる。
十尾の体が大きく揺れて、
それぞれの手のひらが忍達へと向けられた。
何かプツプツと出てきて……
『……!!逃げて!!』
「遅い!!
__木遁・挿し木の術!!」
十尾のそれぞれの手のひらから出てきたそれは
細いように見えて人の体と比べるととても太い木の針。
__それが雨のように忍たちへと降り注いだ。
「うわぁぁあ!!」
「すごい数だ…!」
「とにかくかわせ!」
まさに地獄絵図だった。
大量に人が倒れていく…。
『……!!ナルト!!』
そしてその内の1本が、
地に手を付くナルトへと向かっていく。
__グサッ…!!
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星夏(プロフ) - めっっっっっっちゃくちゃに最高でしたヽ(;▽;)ノめちゃ泣けました。本当に最高以外の言葉がないですm(__)m素敵な作品ありがとうございました!何度も読み返そうと思います(*・ω・)ノ (3月16日 23時) (レス) @page35 id: 5262425516 (このIDを非表示/違反報告)
R - もう本当に素晴らしすぎてなんて言ったらいいか…最高すぎます本当に。ハッピーエンドで良がっだね…ッ!(´;ω;`)最高すぎます、素敵な作品でした!ありがとうございますm(*_ _)m (12月6日 18時) (レス) @page35 id: eba19b90d6 (このIDを非表示/違反報告)
あ - 続きを書いて欲しいくらい素敵な作品でした (8月27日 13時) (レス) id: 9411f7a30e (このIDを非表示/違反報告)
メイドさん(プロフ) - ミルクコーヒーさん» この作品マジで滝が流れるみたいにガチ泣きした。 (2023年3月15日 11時) (レス) @page35 id: 69b2886171 (このIDを非表示/違反報告)
ミルクコーヒー(プロフ) - みつさん» 私も書いてる途中うぐっってなってましたwwwコメントありがとうございます(´;ω;`)次回作も頑張りますね!!!!(*`・ω・)ゞ (2023年3月6日 10時) (レス) id: f4edea90ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミルクコーヒー | 作成日時:2023年2月10日 22時