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No.167 ページ18







私の腹目掛けて振り下ろされるクナイ。




「__絶望しろ!!」



『……ッ』







___キィンッ!!



「!?」






皆それぞれが動きを止め
その視線は私へと注がれる。





『この子には手は出させない』




クナイが腹で弾かれた。
私の腹には何も通さない様結界を作り上げていたのだ。




「貴様…チャクラ操作で腹に力を全部注いだか
子のせいでただでさえ“鏡”の黒い力が無いというのに」







思い通りにさせるもんか。




『…ふんっ!!』



「!お前…!?」






そして…私の残りわずかのチャクラと“譲ってもらったもう1つの”チャクラを使って

十尾に取り込まれた体を思いっきり引っこ抜く。






「貴様…どこからそんなチャクラが、」



『…』





動作を止めて私を睨むトビ。
いや…オビトか…。




やがてハッとしたように顔を上げて呟いた。




「……

ッチ…


………デイダラか…

余計なことを…」





…そう。



デイダラが夢で私と額同士を合わせた理由。
その時私に “全てのチャクラを譲ってくれた” から。



彼のチャクラはもう、この世界のどこにも無く
今は全て私の体の中にある。





…これから、夢で会えるかは分からない。





「何故だ!!
お前こそ俺の気持ちが分かるはずだ…!!」



『……、よいしょっ…と、』



「最も愛する者を亡くし、それでもお前はこの偽物の世界で生きていたいと思うのか!?」



『いててっ…』





最後の左足が抜ければっ…!






「…お前のせいで…仲間が死んでいるのに
お前だけのうのうと生きていくのか?」




『……、』






思わずピタリと動きを止めてしまった。




辺りを見回せばこちらを見上げている忍たち。
その周りには数多く、倒れている忍もいて。






「あれはみな…“お前のせいで”死んでいった」





『……っ、』






十尾の手がナルト達へと向かっていく。





「ほら…このままだと
お前の大事な仲間たちがまた死んでいくぞ」






分かってる。
私を何としてでも絶望させようっていう奴の魂胆。



だけど、私を狙ってももう意味がないからって
次は私の仲間に手を出し始める。







だんだんと十尾の手がナルトへと伸びていく。



「さぁ…お前の力を少しずつ取り込んでいるこの十尾で
仲間が殺されていく感覚を味わうがいい」












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星夏(プロフ) - めっっっっっっちゃくちゃに最高でしたヽ(;▽;)ノめちゃ泣けました。本当に最高以外の言葉がないですm(__)m素敵な作品ありがとうございました!何度も読み返そうと思います(*・ω・)ノ (3月16日 23時) (レス) @page35 id: 5262425516 (このIDを非表示/違反報告)
R - もう本当に素晴らしすぎてなんて言ったらいいか…最高すぎます本当に。ハッピーエンドで良がっだね…ッ!(´;ω;`)最高すぎます、素敵な作品でした!ありがとうございますm(*_ _)m (12月6日 18時) (レス) @page35 id: eba19b90d6 (このIDを非表示/違反報告)
- 続きを書いて欲しいくらい素敵な作品でした (8月27日 13時) (レス) id: 9411f7a30e (このIDを非表示/違反報告)
メイドさん(プロフ) - ミルクコーヒーさん» この作品マジで滝が流れるみたいにガチ泣きした。 (2023年3月15日 11時) (レス) @page35 id: 69b2886171 (このIDを非表示/違反報告)
ミルクコーヒー(プロフ) - みつさん» 私も書いてる途中うぐっってなってましたwwwコメントありがとうございます(´;ω;`)次回作も頑張りますね!!!!(*`・ω・)ゞ (2023年3月6日 10時) (レス) id: f4edea90ba (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミルクコーヒー | 作成日時:2023年2月10日 22時

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