検索窓
今日:16 hit、昨日:22 hit、合計:14,484 hit

No.164 ページ15






「だが、あんまり早くこっちに来んじゃねぇぞ…うん」



『…どの口が。
いつも私を置いていきやがっ__!』






顔を近づけてきたかと思えば
一瞬触れるだけの口付けを。





「…悪ぃな。


前にも夢で言ったが……




ずっと愛してる」





『……!!』







スゥゥ、と彼の体から抜け出る光。





「爆発すんぞっつってイキがってたくせに
また女泣かせやがって…」




またバカにするように、
デイダラにそう言ったカンクロウ。




「うるせぇ!!
オイラの芸術を味わわせてやってもいいんだぞコラ…!」




「やれるもんならとっくにやってんじゃんよ

ふかしてんじゃねーよ色々と…
この不発ヤローが!」




「芸術に不発はねーんだよ!!」







いつまで言い争ってんだよ…


と思いつつも、
デイダラの腕の中で私は必死に意識を保つ。





とっくに限界が来てる。
血を流しすぎた。




ここで倒れたらデイダラも
死んでも死にきれないだろうなと







「…じゃあな、A」





『デイダラ


愛してる』





「…ふ、



芸術は不滅だ!!



(…そうだな、
芸術ってのはまさしく…) 」







“__コイツの事をそう言うんだろうな”







『…!』





デイダラの体から抜けたその光は
高く空へと登っていく。








『……ッ、』





その瞬間、私の体は支えがなくなって
グラッと視界が傾いた。






「…!A!」




「……、」







倒れる___






目を瞑ろうとしたその瞬間、









__ドサッ





『……ッ?』




「お前は……ッ!?」






誰かに抱きとめられたはずなのに


目の前にカンクロウが居るってことは






デイダラが帰ってきた……?(失血で混乱中)







「…コイツはオレが預かろう
デイダラには悪いがな…」




「テメェ!!」








……あ、この声。
思い出した。









『……トビ…………?』





「………あぁ。おやすみ、A__」










抱え直され、体が上を向いた。

横抱きされてるのか……








トビの仮面が視界にうつったそのとき、
ついに目の前が真っ暗になった。









No.165→←No.163



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (65 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
129人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

星夏(プロフ) - めっっっっっっちゃくちゃに最高でしたヽ(;▽;)ノめちゃ泣けました。本当に最高以外の言葉がないですm(__)m素敵な作品ありがとうございました!何度も読み返そうと思います(*・ω・)ノ (3月16日 23時) (レス) @page35 id: 5262425516 (このIDを非表示/違反報告)
R - もう本当に素晴らしすぎてなんて言ったらいいか…最高すぎます本当に。ハッピーエンドで良がっだね…ッ!(´;ω;`)最高すぎます、素敵な作品でした!ありがとうございますm(*_ _)m (12月6日 18時) (レス) @page35 id: eba19b90d6 (このIDを非表示/違反報告)
- 続きを書いて欲しいくらい素敵な作品でした (8月27日 13時) (レス) id: 9411f7a30e (このIDを非表示/違反報告)
メイドさん(プロフ) - ミルクコーヒーさん» この作品マジで滝が流れるみたいにガチ泣きした。 (2023年3月15日 11時) (レス) @page35 id: 69b2886171 (このIDを非表示/違反報告)
ミルクコーヒー(プロフ) - みつさん» 私も書いてる途中うぐっってなってましたwwwコメントありがとうございます(´;ω;`)次回作も頑張りますね!!!!(*`・ω・)ゞ (2023年3月6日 10時) (レス) id: f4edea90ba (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ミルクコーヒー | 作成日時:2023年2月10日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。