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No.162 ページ13









「………オマエ顔見せろ」





しばらくの沈黙の後
突然そんな事を言ってきた。




やっぱり、何か悟られた…?



いや、まさかね。
いくらデイダラでもそんなすぐには気付かないだろうし





『そう言って逃げるつもりでしょ』



「違ぇ!!」



『ムキになっちゃって…
そんなに私のことが好きか。そうかそうか』



「ふざけんな!!」





こんな会話…いつぶりだろう。

最後に会ってから何ヶ月が経った?




お腹もちょっとずつ出てきてるくらいだし







『デイダラ…聞いて欲しい事があって』



「……、」



『あの、


…ぅ……ゲホッ、』





手には血がべっとりついて、横にいるカンクロウは
そんな私を困惑した様子で見つめている。







「オイA…いい加減にしろ
分かってんだよコラ

怪我してんだろ。…うん」



『…!』



「オイラにはそんなもの通用しねぇ」



『バレちゃったか』



「いいから早く治せ」





“テメェのバレバレな嘘が突き通せるとでも思ってんのか” …なんて言い出しそうな声色だ。





『…さすがだなぁ』



「フン」





デイダラが閉じ込められている傀儡にそっと手を当てる。






『でも治療の前に聞いて欲しくて。』



「そんなに重要なのか…うん?」





深呼吸して、傀儡に額をギュッと押し当てる。






『私ね…お腹に子どもがいるの』




「………

……え?」




『デイダラが居なくなってからだから…
もう何ヶ月か経ってるよ』




「……、オレが死んでから何ヶ月かって…は?」







案の定困惑してて、想像通りで面白い。





「そ、れじゃ…ずっと体調が悪そうにしてたのも
オオノキのジジイがお前の事を“戦えない体”つってたのも…全部……」



『つまりそういう事である

もちろんこの子は、デイダラとのね』



「……、…」





傀儡の中で息を飲む様子が見て取れた。
鏡眼使ってるからね。






「なんで…その体で戦争なんかに…
オイラがトビに頼んだ事…もう忘れたのかよ、」




『違うよ。
戦争を終わらせたいのと

この事をデイダラに絶対に伝えたかったから…
夢でもう会えないんじゃしょうがないでしょ?』




「……、」






……ここまで話せたは良いものの、
出血のせいでクラクラして来た。







『お腹は私のチャクラで守ってある。
母体が死んでもこの子だけは守られる…』




「……、」









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星夏(プロフ) - めっっっっっっちゃくちゃに最高でしたヽ(;▽;)ノめちゃ泣けました。本当に最高以外の言葉がないですm(__)m素敵な作品ありがとうございました!何度も読み返そうと思います(*・ω・)ノ (3月16日 23時) (レス) @page35 id: 5262425516 (このIDを非表示/違反報告)
R - もう本当に素晴らしすぎてなんて言ったらいいか…最高すぎます本当に。ハッピーエンドで良がっだね…ッ!(´;ω;`)最高すぎます、素敵な作品でした!ありがとうございますm(*_ _)m (12月6日 18時) (レス) @page35 id: eba19b90d6 (このIDを非表示/違反報告)
- 続きを書いて欲しいくらい素敵な作品でした (8月27日 13時) (レス) id: 9411f7a30e (このIDを非表示/違反報告)
メイドさん(プロフ) - ミルクコーヒーさん» この作品マジで滝が流れるみたいにガチ泣きした。 (2023年3月15日 11時) (レス) @page35 id: 69b2886171 (このIDを非表示/違反報告)
ミルクコーヒー(プロフ) - みつさん» 私も書いてる途中うぐっってなってましたwwwコメントありがとうございます(´;ω;`)次回作も頑張りますね!!!!(*`・ω・)ゞ (2023年3月6日 10時) (レス) id: f4edea90ba (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミルクコーヒー | 作成日時:2023年2月10日 22時

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