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No.59 ページ10







『バレないようにしてくれてるのは嬉しいけど
あの男の人蹲ってるよ……』


「……」





そう、確認のために再び振り返ると
男の人が何故かしゃがみこんでいた。





「オイラに喝を入れて欲しかったようだ。うん」



『バカ言え』




お金くれなかったらどうすんだ!!

爆発はしていなかったみたいだから
お腹を殴った…のかな?たぶん。




…想像したらゾッとした。
コイツの力で腹パン。しかも食らったのは一般人…





『このサディスト集団め』



「いや、サディストは旦那だろ?
オイラは違うぜ。うん」



『そういうのは自覚無いもんだよ』



「…」





無視っ!







そうしていつもの宿に向かっていると。




少しの間無言でいたデイダラが口を開いた。





「ところでお前、カカシとはどんな関係なんだ?うん」



『みんなそれ聞くね
別に何も無いんだけど…』





と言ってもデイダラは
納得出来ていないような表情をする。





「じゃ、“想い人”ってのは?」



眉を顰めた顔で私の顔色を窺ってくる。


…え?“想い人”って、まさか。





『さっきの会話聞いてたの!?』



「あの距離に居りゃ嫌でも聞こえてくるだろ…うん」



『……!!』




かぁあっと顔に熱が上るのがわかった。


まさかの当の本人にそれを聞かれるだなんて。
どう答えればいい……?




あわあわしている私を
さっきより更に怪訝そうに見つめ出すデイダラ。




『そ、それはっ』



「…んだよ
つか顔赤ぇよ。うん」





スッ、と私の頬に伸ばされる手。


『ひょわぁぁ』


「……」





変な声を出しながら避けてしまった。




「ブッ」



『笑うな!!』





笑われた、恥ずかしい…なんて思っていると



「別に言わなくていい
つか聞いちまったら…

なんでもねー。うん」




いや聞いたらなんなんだよ。
気になるだろ



でも言えないからありがたかった。
言ってしまえばもはや告白も同然






「疲れたから早く休もうぜ。うん」



『アンタはなにもしてないだろーが』





とりあえず、A級任務(仮)が無事に終わって、
デイダラとも無事に歩けてよかった。



そうだよね



あの強いデイダラが死ぬわけないか









『……、』



……デイダラ、私の“想い人”について
もし聞いたら…なんだったんだろう。




















「聞いたら……殺しに行っちまうかもな」






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ルナ(プロフ) - 他作品にもコメントさせて頂いたのですが、最高すぎたのでこちらにも書かせて頂きます!!まだ途中までしか読んでませんが、凄く引き込まれて感情移入してしまいます(;ω;)私の語彙力が無く申し訳ないですが、これからも応援してま (6月22日 13時) (レス) id: 83652a64fb (このIDを非表示/違反報告)
メイドさん(プロフ) - あーもうやだ。デイダラ行かないでぇ!! (2023年3月14日 19時) (レス) @page47 id: 69b2886171 (このIDを非表示/違反報告)
ミルクコーヒー(プロフ) - うおおお!!!みなさんありがとうございます(´;ω;`)今更コメントに気が付きました!!!!!めちゃくちゃ嬉しいです‪( ◜௰◝ )‬更新頑張ります!!! (2023年1月22日 20時) (レス) id: f4edea90ba (このIDを非表示/違反報告)
辰巳晴香(プロフ) - 一番大好きな作品です!ドキドキします!更新、頑張ってください、応援してます! (2023年1月22日 13時) (レス) @page44 id: e3dc8f5aa4 (このIDを非表示/違反報告)
あああああああ - うわぁあああああ!!!デイダラ行かないでぇえええええ! この小説面白すぎて感情移入してしまいます。。最高すぎる (2023年1月21日 16時) (レス) @page43 id: 3c843779c5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミルクコーヒー | 作成日時:2022年12月18日 19時

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