No.98 ページ49
・
*デイダラside
__ボロボロの状態で睨み合う。
目の前にはオイラと同じように立膝を立てる男…
うちはサスケ。
写輪眼がフッと消えて、あの時の…鏡を失ったアイツの瞳ような真っ黒な目がオイラをじっと見つめる。
「…写輪眼まで引っ込めたか…
どこまでもナメやがって……」
片手で服を破くと胸元に現れる模様。
それをサスケが不思議そうに見ている。
そういや…アイツも指でなぞってたなと
昨晩の事を今更思い出す。
「アンタ…なんだそれは」
「……あ?」
「……」
なんだそれって…なんだよ。
手の口で紐を噛みちぎりながらサスケの視線を辿って
自分の体を改めて見つめ直してみると
赤い跡があちこちに付けられていた。
「…………」
これは……
「おい、」
「………Aのやつ…
付けすぎだろ…うん」
「!?」
Aの名を口にすると目を見開いたサスケ。
そういや幼なじみなんだっけか…
つかこれを見て思った事だが
アイツって意外に独占欲強めなんだな…
……いや。
こんな時にアイツを思い出したくない
死ぬのが嫌になっちまう
「おいアンタ…!アイツとどんな関係だ」
なんだ…
今更写輪眼の復活かよ
でも、もう遅い
「___オイラの究極芸術だ」
今まで通り
別に死は怖くない
ただどうしても
脳裏に過るあの笑顔が消せなかった
この爆発はアイツの目にも届くだろう
せめてアイツが悲しまないよう……
って、そりゃ無理か
「(トビ
悪りーな…)」
トビが生きてたらきっとアイツに伝えてくれるだろう
「……ごめんな、A」
「…!」
小さく呟いた声がサスケにも届いていたのか
驚いたような表情をした。
昨日、アイツの気持ちが聞けてよかった
触れられてよかった
アイツまた泣くんだろうな
……泣かせてばっかりだ
アイツの泣き顔は見たくねぇ
「オイラの芸術は___!!」
*
*
『……、』
たどり着いたそこは
焼け野原に“なっていた”。
大地が抉られていて草1本も見当たらない。
だけど、彼のチャクラも気配も何も感じ取れない。
これは一体、何が起きてたの?
1人で混乱している中、
私に近づいてくる影がひとつ。
「…Aさん
……いや、A」
『アンタは…』
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ルナ(プロフ) - 他作品にもコメントさせて頂いたのですが、最高すぎたのでこちらにも書かせて頂きます!!まだ途中までしか読んでませんが、凄く引き込まれて感情移入してしまいます(;ω;)私の語彙力が無く申し訳ないですが、これからも応援してま (6月22日 13時) (レス) id: 83652a64fb (このIDを非表示/違反報告)
メイドさん(プロフ) - あーもうやだ。デイダラ行かないでぇ!! (2023年3月14日 19時) (レス) @page47 id: 69b2886171 (このIDを非表示/違反報告)
ミルクコーヒー(プロフ) - うおおお!!!みなさんありがとうございます(´;ω;`)今更コメントに気が付きました!!!!!めちゃくちゃ嬉しいです( ◜௰◝ )更新頑張ります!!! (2023年1月22日 20時) (レス) id: f4edea90ba (このIDを非表示/違反報告)
辰巳晴香(プロフ) - 一番大好きな作品です!ドキドキします!更新、頑張ってください、応援してます! (2023年1月22日 13時) (レス) @page44 id: e3dc8f5aa4 (このIDを非表示/違反報告)
あああああああ - うわぁあああああ!!!デイダラ行かないでぇえええええ! この小説面白すぎて感情移入してしまいます。。最高すぎる (2023年1月21日 16時) (レス) @page43 id: 3c843779c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミルクコーヒー | 作成日時:2022年12月18日 19時