No.96 ページ47
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__チュンチュン……
『…………………………やってしまった………』(小声)
自分がすっ裸で目覚めるという最悪の朝を迎えた。
起きたときにはもう、隣はもぬけの殻。
それはそれで救いだったけど……
『お酒入ってたからと言ってアレはないでしょ私…』
もはや私がデイダラを襲ったのと一緒だよね。
次どんな顔して会えばいいか分からない……
とりあえず1人ベッドで蹲って悶える。
『…お風呂』
ずっと悶えてても埒が明かない。
…任務に向かうため、
とりあえず私はお風呂に入ることにした。
……が。
『うお……』
お風呂場の鏡で見た自分の姿に思わず驚いた。
赤い跡が付けられまくってる。
と言いつつも、私もちゃっかり付けてたしな…
私なんて独占欲の塊みたいなもんだし…
『……。』
今更恥ずかしくなるってなにごと。
お風呂場は少し濡れていた。
まだちょっと新しいから、
夜中のうちにデイダラが使ったんだろう。
昨日の事を思い出さ無いよう、
急いでお風呂を済ませる私であった___。
*
__その頃。
白く大きな鳥の傍に人影ふたつ。
傘を被ったトビとデイダラが
目的に向かって今にも飛び立とうとしていた。
「で…どっちに行くんですか?
サスケか“九尾”…」
「さて…どっちにしようかな。うん」
そう言って飛び立つデイダラの後を慌ててついていくトビ。
「デイダラセンパイ…
今日のことはAさんに何て言って出てきたんですか」
「…抱いてきた」
「」
鳥から思わず落ちそうになるトビ。
必死に鳥にしがみつきながらも
先行くデイダラにいつものテンションで話しかける。
「だからデイダラセンパイ、朝僕と会うなり“やっちまった…”って珍しくしょんぼりしてたんですねぇ!」
「しょんぼりって言うんじゃねぇ!!うん!!」
プンスカ怒るデイダラはスコープで辺りを見回しながら
一拍置いて言葉を続けた。
「そうだな…オイラがただの我慢できねぇ奴みたいに思われてねぇか心配だが……」
「実際そうでしょ」
「テメェコラ」
「すみませェェェん!!」
「…フン」
デイダラはトビに向けて投げようとしていた起爆粘土を仕舞うと再び森のあちこちを探し始めた。
サスケと出会うまで残りあと数分_____。
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ルナ(プロフ) - 他作品にもコメントさせて頂いたのですが、最高すぎたのでこちらにも書かせて頂きます!!まだ途中までしか読んでませんが、凄く引き込まれて感情移入してしまいます(;ω;)私の語彙力が無く申し訳ないですが、これからも応援してま (6月22日 13時) (レス) id: 83652a64fb (このIDを非表示/違反報告)
メイドさん(プロフ) - あーもうやだ。デイダラ行かないでぇ!! (2023年3月14日 19時) (レス) @page47 id: 69b2886171 (このIDを非表示/違反報告)
ミルクコーヒー(プロフ) - うおおお!!!みなさんありがとうございます(´;ω;`)今更コメントに気が付きました!!!!!めちゃくちゃ嬉しいです( ◜௰◝ )更新頑張ります!!! (2023年1月22日 20時) (レス) id: f4edea90ba (このIDを非表示/違反報告)
辰巳晴香(プロフ) - 一番大好きな作品です!ドキドキします!更新、頑張ってください、応援してます! (2023年1月22日 13時) (レス) @page44 id: e3dc8f5aa4 (このIDを非表示/違反報告)
あああああああ - うわぁあああああ!!!デイダラ行かないでぇえええええ! この小説面白すぎて感情移入してしまいます。。最高すぎる (2023年1月21日 16時) (レス) @page43 id: 3c843779c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミルクコーヒー | 作成日時:2022年12月18日 19時