No.91 ページ42
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「お、まえマジで!」
『ブフッ』
更に押し退けられてしまった。
このデイダラ、夢のくせになかなかに強い…
肩を押されて力が入らなくなり、
背中からボフッと布団にダイブする。
「テメェ…いい加減に、
__ッ!」
デイダラの手も掴んでいたからか一緒に倒れ込んだ彼の顔が視界いっぱいにドアップで映ってる…
うわ…綺麗な顔……
ボケ〜とその顔を眺めていると
デイダラは今にも怒り出しそうな雰囲気だ。
あれ…まずいかな?
でも夢の中ならどれだけ叱られてもいいや
なんてね。
「何度も言ってるだろ……襲うぞって。…うん」
近づいてくる顔。
それに比例して私の瞼も閉じていく。(眠たくて)
『……』
「…、」
『……』
「……
…、、ん?
……寝てる?」
至近距離でそんな言葉が聞こえた。
寝てるって言うか……元々寝てるって言うか……
次第に考えることも出来なくなる。
眠気には負けるのだ。
…あれ???
眠気には負けるって…
私…起きてた????
気付くも時すでに遅し。
スッ、とデイダラの気配が離れるのを感じた。
『__離れないで』
「…!」
眠りにつく寸前に咄嗟に出たこの言葉。
と同時に彼の手を強く握りしめる。
…本音だった。心からの言葉だった。
すると隣に戻ってくる暖かい気配。
私に掴まれたまま手を無理に振りほどこうとしない所が彼らしくて安心する。
彼の気配を隣に感じながら
私は再び眠りにつくのであった__。
「生殺しにも程があるだろ……。
テメェ……まじで次はねぇぞ……
………うん」
そう小さく呟きつつも、しっかりとAを抱きしめて目を閉じるデイダラであった___。
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ルナ(プロフ) - 他作品にもコメントさせて頂いたのですが、最高すぎたのでこちらにも書かせて頂きます!!まだ途中までしか読んでませんが、凄く引き込まれて感情移入してしまいます(;ω;)私の語彙力が無く申し訳ないですが、これからも応援してま (6月22日 13時) (レス) id: 83652a64fb (このIDを非表示/違反報告)
メイドさん(プロフ) - あーもうやだ。デイダラ行かないでぇ!! (2023年3月14日 19時) (レス) @page47 id: 69b2886171 (このIDを非表示/違反報告)
ミルクコーヒー(プロフ) - うおおお!!!みなさんありがとうございます(´;ω;`)今更コメントに気が付きました!!!!!めちゃくちゃ嬉しいです( ◜௰◝ )更新頑張ります!!! (2023年1月22日 20時) (レス) id: f4edea90ba (このIDを非表示/違反報告)
辰巳晴香(プロフ) - 一番大好きな作品です!ドキドキします!更新、頑張ってください、応援してます! (2023年1月22日 13時) (レス) @page44 id: e3dc8f5aa4 (このIDを非表示/違反報告)
あああああああ - うわぁあああああ!!!デイダラ行かないでぇえええええ! この小説面白すぎて感情移入してしまいます。。最高すぎる (2023年1月21日 16時) (レス) @page43 id: 3c843779c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミルクコーヒー | 作成日時:2022年12月18日 19時