Ｎｏ．９０ ページ41
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＊デイダラside
あいつは頭がおかしい。
絶対におかしい。
……水に濡れた髪を乾かしながら、
さっきまでの事を思い出していた。
「おやすみのキスってなんだよ…うん、」
半ば乱暴にドライヤーを仕舞い、脱衣所を出る。
普通、そういうのはこんなS級犯罪者に対して言うことじゃねぇ。
それに元々見ず知らずの仲だったんだ。…うん
なのに……
『…ﾌｶﾞｯ……』
「(なんだ今の)」
気持ちよさそうに眠る彼女の顔を見つめながら
ベッド脇に腰掛けた。
「無防備だし馬鹿だし
なんならオイラより弱ぇし…」
なんでこんな安心しきった顔で眠るかねぇ。
艶々としたその流れる髪に触れようとしたとき。
『……ん”』
「！」
さすが忍。
近付く手の気配を感じ取ったのか
Aは目を覚ました。
って、気配に気付くの遅せぇけどな。…うん。
明日オイラが誰かと対峙したとして、
自分にもしもの事があるとすれば
腹ん中にあるこいつに対しての感情は
最初から無かったことになる。
いや、そうすればいい。
出来るものなら。
＊
フワッといい香りがして目が覚めた。
『…あれ』
「悪ぃ、起こしちまったか」
ベッド脇に腰掛けてるデイダラが真っ先に目に映る。
髪は乾かしたてなのかまだ少し濡れていて。
ってか、本当に長いな……髪。
寝起きだからか、私の目にはデイダラが凄く綺麗に映って見えた。
『…あ、これ夢か』
「は」
最近デイダラの事で頭いっぱいだったから
よく見るんだよね…デイダラが出でくる夢。
『一緒に寝たらいいのに…』
「え”」
彼の手を強く引っ張ってベッドの中に引きずり込む。
…初めて会ったときもこんな風にしたっけ。
懐かしい…
夢なんだし、私の好きにしていいよね。
『…デイダラ、おやすみのキス…まだだったよね』
「ッ…!?」
ギュッと彼の二の腕付近を掴んでベッドに押し付けると
私からどんどん顔を近づけていく。
夢の中でのお風呂上がりのデイダラも
現実と一緒でいい香りがした。
「な、…ッ
おまえっ、その顔やめろ…!!うん!!」
『ｳﾞｸﾞｯ…』
顔を押しのけられてしまったけど。
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ルナ(プロフ) - 他作品にもコメントさせて頂いたのですが、最高すぎたのでこちらにも書かせて頂きます！！まだ途中までしか読んでませんが、凄く引き込まれて感情移入してしまいます(；ω；)私の語彙力が無く申し訳ないですが、これからも応援してま (6月22日 13時) (
レス) id: 83652a64fb (このIDを非表示/違反報告)
メイドさん(プロフ) - あーもうやだ。デイダラ行かないでぇ！！ (2023年3月14日 19時) (レス) @page47 id: 69b2886171 (このIDを非表示/違反報告)
ミルクコーヒー(プロフ) - うおおお！！！みなさんありがとうございます(´；ω；｀)今更コメントに気が付きました！！！！！めちゃくちゃ嬉しいです( ◜௰◝ )更新頑張ります！！！ (2023年1月22日 20時) (レス) id: f4edea90ba (このIDを非表示/違反報告)
辰巳晴香(プロフ) - 一番大好きな作品です！ドキドキします！更新、頑張ってください、応援してます！ (2023年1月22日 13時) (レス) @page44 id: e3dc8f5aa4 (このIDを非表示/違反報告)
あああああああ - うわぁあああああ！！！デイダラ行かないでぇえええええ！ この小説面白すぎて感情移入してしまいます。。最高すぎる (2023年1月21日 16時) (レス) @page43 id: 3c843779c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミルクコーヒー | 作成日時：2022年12月18日 19時
