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No.87 ページ38













『おじさん、これとこれとこれも』


「あいよ!」




たどり着いた居酒屋でジャンジャン追加でご飯を頼む私。デイダラは案の定めっちゃ引いてる。




「お前、そんだけ食っててよく体型維持できてんな…うん」



『それを言うならデイダラもね
ナイスバディすぎて思わず……ハッ』


「……。」





慌てて口を閉じるも遅かった。
更に引かれた気がする。





「はいお嬢さん、お目が高いね!
これは俺のオススメなんだぜ」



『!ありがとうおじさん』





目の前に置かれたグラスを手元に引き寄せ
黙々とご飯を頬張った。






デイダラ、明日本当に出ていっちゃうのかな
ホントにサスケかナルトたちと戦うのかな。




…なんて考えていると食事を運ぶ手が止まっていた。
心做しかデイダラの視線も感じる。





誤魔化すように慌てて飲み物を流し込むと


「…お前、サスケとは仲がいいんだったよな。うん」



と、あまり話題にしたくない話を振られて噎せそうになる。






『あ、うん…
サスケはどう思ってるか分かんないけどね、イタチも。』



「明日オイラは誰かと殺り合う事になるだろうが、結果はどうであれ…お前は深く悩むんじゃねーぞ。うん」



『…え?』



「死ぬのはオイラか相手のどっちかだからな…うん」



『……』






…なんだろう。すっごく嫌な気持ちになって
グラスに残ったドリンクを全て飲みきった。



緊張からか不安からか喉が乾く。





ってか、死ぬ前に逃げればいいのに……
私の所まで帰ってきてくれたらいいのに。


…なんて言えやしない。





私のそんな様子を見たデイダラがフッと軽く笑った。



「なんだその顔、そんなにサスケが心配か?
…それとも、」





何か言いかけたその時、ふと後ろを気にしたデイダラが「待ってろ、」と言って席を外してしまった。


ちょ、続き気になるんだけど。




サスケが心配なのはもちろんなんだけど、
私はデイダラのことが……



『おじさんオカワリ!』



ブンブン!と頭を振って、
オジサンに空になってしまったグラスを手渡した。


オススメなだけあってめちゃくちゃ美味しかった。






「はいよ」




デイダラが戻ってきたのは
ジュースを何杯か飲んだあとだった。








「ただいま」


『??どこ行ってたの』


「ん?あぁ…
背後に変な奴が居てな…うん」




血のついたクナイを見せられハッとする。




……あっ。(察し)





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ルナ(プロフ) - 他作品にもコメントさせて頂いたのですが、最高すぎたのでこちらにも書かせて頂きます!!まだ途中までしか読んでませんが、凄く引き込まれて感情移入してしまいます(;ω;)私の語彙力が無く申し訳ないですが、これからも応援してま (6月22日 13時) (レス) id: 83652a64fb (このIDを非表示/違反報告)
メイドさん(プロフ) - あーもうやだ。デイダラ行かないでぇ!! (2023年3月14日 19時) (レス) @page47 id: 69b2886171 (このIDを非表示/違反報告)
ミルクコーヒー(プロフ) - うおおお!!!みなさんありがとうございます(´;ω;`)今更コメントに気が付きました!!!!!めちゃくちゃ嬉しいです‪( ◜௰◝ )‬更新頑張ります!!! (2023年1月22日 20時) (レス) id: f4edea90ba (このIDを非表示/違反報告)
辰巳晴香(プロフ) - 一番大好きな作品です!ドキドキします!更新、頑張ってください、応援してます! (2023年1月22日 13時) (レス) @page44 id: e3dc8f5aa4 (このIDを非表示/違反報告)
あああああああ - うわぁあああああ!!!デイダラ行かないでぇえええええ! この小説面白すぎて感情移入してしまいます。。最高すぎる (2023年1月21日 16時) (レス) @page43 id: 3c843779c5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミルクコーヒー | 作成日時:2022年12月18日 19時

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