出会いは突然だった。２【デイダラ】

Ｎｏ．８５ ページ36

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『〜♪』



「随分とご機嫌だな…うん」





そりゃもちろん、ベッド横にある机にデイダラ似の人形が置いてあるんだもん。





『これ乾燥したら割れちゃうかな』



「…ん？別に大丈夫だろ。うん」




デイダラが大丈夫って言うんなら大丈夫だろう。




『デイダラちゃんが増えて嬉しいよ』



「オイラが増えて嬉しい……!?
って、お前までちゃん付けかよ!!


そういやお前、飛段に会ったんだったよな
ぜってぇ飛段の影響だな…うん」




ナチュラルにちゃん付けしたんだけどやっぱりバレるか。





『飛段ってあのオールバックのイケメンだよね？』



「……は？イケメン？」



『顔はすっごくタイプだった』



「アイツ、お前んとこの奴らにやられたけどな!!うん!!」





小さく作った粘土の蜘蛛を軽く爆発させたデイダラ。
小さいからあんまり音は大きくなかったけど……




『…デイダラ？』


「あン？」


『ﾋｨｯ』




また瞳孔開いてるよ。殺気立ってるし。





『イタチもそうだけどさ、暁って美形が多いよね』


「イタチだァ？」



飛段が嫌なのかと思って別の話題を振ったけど
これまた嫌そうな顔をする。





『私が知ってる限りではイタチと飛段とデイダラ
美形だよね』



「……えっ」



『えっ？』




一瞬うげぇ、とでも言いたそうな顔をしたかと思いきや
突然「えっ」ってなにごと？





「は？オイラ、？」


『うん
カッコ可愛い』


「可愛いってなんだよ!!うん!!」




ほら、そうやってムキになるとことか可愛いじゃん。






「そういやお前、カカシが好きなんだっけ？うん？」



『だから、なんでカカシせんせーが出てくんの!!』



「お前がオイラに抱えられてた時のアイツの表情はなかなかの見ものだったぜ。…うん

お前らデキてんのかと思ってたが」




粘土を弄りながらチラリと横目で私を見つめるデイダラ。



好きな人ねぇ……

目の前にいまーす！
…なんてね。





『逆にデイダラは？そ、その、…好きな人。』



「……」





すると突然、
デイダラの動きがピタリと止まってしまった。








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