Ｎｏ．８２ ページ33
･
･
6日が経った昼間。
「＿＿＿ふぅー……」
お風呂に入ろうとしていた時だった。
デイダラ(の意識)が戻ってきた。
『！デイダラ』
「…A？……って、何だその格好は。うん」
ギョッとするのも当然だと思う。
私の体が血まみれだったからだ。
「怪我したのか？うん？」
いてて、と凝り固まった体を動かしてまでわざわざ近づいてきてくれる。結婚したい。
抱きつきたいけどこんな格好じゃ…ね？()
『任務でちょっと。怪我じゃないよ』
「ふーん…
……なぁ、お前サスケ知ってるか？」
『！？』
脱衣所に向かう足を止めてデイダラの目を見つめた。
ニヤニヤしてて、今にも出ていきそうな雰囲気だ。
『…なんで？』
「アイツ、大蛇丸を殺したみたいだぜ…うん。
ついでに言うと飛段と角都は木の葉の連中に殺られたらしい」
『！』
とちらも衝撃すぎて、言葉も発せない。
てか、サスケって言った？
『サスケが？1人で？』
「呼び捨てで呼び合う仲なのか？…うん？」
ギロ、と睨まれる。
怖いけど普通にイケメン。むり。
『イタチと一緒で…小さい頃仲良くしてたからね』
「へーー……
大蛇丸は1人で殺ったらしい。うん」
『え……まじか…』
思わずそうつぶやくとデイダラが鼻で笑った。
「さて、どっちを殺るかな…うん」
そして窓の外を見てそう呟いた。
何か、すごく嫌な予感がする。
『待って。どっちって誰のこと？』
「どっちって……木の葉の連中かサスケだよ
元々オイラが大蛇丸を殺る予定だったからな。うん」
『……、』
ゾゾ、と寒気がした。
嫌な予感という物は当たりやすいからだ。
『どっちもダメ
行かないで欲しい』
「…？どうした、急に」
『デイダラのノルマって終わったって聞いてたし
もう戦わなくてもいいんじゃないの？』
「そーもいかねぇ。
木の葉の奴らには借りがあるからな、うん」
そう言うデイダラの瞳に宿す色はさっきと変わらない。
『いつ、行くの？』
「んー、今日にでも…」
『だめ、せめて明日』
「えぇ……？
わ、わかったよ…うん」
自分で聞いておいて、ってやつだな。
返り血を流す為、
さっさとお風呂に入ってしまうことにした。
･
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 43人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ルナ(プロフ) - 他作品にもコメントさせて頂いたのですが、最高すぎたのでこちらにも書かせて頂きます！！まだ途中までしか読んでませんが、凄く引き込まれて感情移入してしまいます(；ω；)私の語彙力が無く申し訳ないですが、これからも応援してま (6月22日 13時) (
レス) id: 83652a64fb (このIDを非表示/違反報告)
メイドさん(プロフ) - あーもうやだ。デイダラ行かないでぇ！！ (2023年3月14日 19時) (レス) @page47 id: 69b2886171 (このIDを非表示/違反報告)
ミルクコーヒー(プロフ) - うおおお！！！みなさんありがとうございます(´；ω；｀)今更コメントに気が付きました！！！！！めちゃくちゃ嬉しいです( ◜௰◝ )更新頑張ります！！！ (2023年1月22日 20時) (レス) id: f4edea90ba (このIDを非表示/違反報告)
辰巳晴香(プロフ) - 一番大好きな作品です！ドキドキします！更新、頑張ってください、応援してます！ (2023年1月22日 13時) (レス) @page44 id: e3dc8f5aa4 (このIDを非表示/違反報告)
あああああああ - うわぁあああああ！！！デイダラ行かないでぇえええええ！ この小説面白すぎて感情移入してしまいます。。最高すぎる (2023年1月21日 16時) (レス) @page43 id: 3c843779c5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ミルクコーヒー | 作成日時：2022年12月18日 19時
