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No.80 ページ31





『!?』



あのトビってやつ…意外に足が速い。






「ホントに待って下さいよォセンパイ!」



「なんだよトビ!!」




トビがガサゴソと懐から何かを取りだしデイダラに見せつけた。



あれは…鏡?




もしやアイツ、私と対抗して…

なんて思っていると。





「自分の顔、よく見てみてくださいよ!」



「あ?」




デイダラは悪態をつきながらも差し出された鏡を奪い取ると自分の顔をまじまじと見る。






『そこには美形しか映っておりません』



「お前キャラ変わっただろ、うん」






どこもおかしなところが無いと思ったのか鏡をトビに返したデイダラ。





「でしょ?怖いでしょ?!
今は行かない方がいいと思いますよ!」



「何言ってんだトビ
どこも変な所なんかねぇじゃねーか!うん」



「気付かなかったんですかー!!

瞳孔ですよ!ド!ウ!コ!ウ!」



「…?」





瞳孔と言われれば……デイダラは好戦的な性格だ。


戦う時や敵と対峙した時に興奮してか
瞳孔がガン開きになってることが多い。



うん、確かにちょっと怖い。
でもイケメン。しんどい。




「…それが何だよ?うん」



「だァ〜から!
なんで今瞳孔がガン開きなんですかセンパイィ!」



「……」





デイダラが無言で振り返る。

そして何故か私と目が合う。


…え、なに??何故?






「そりゃ……アイツのせいだろ、どう考えても。うん」


「(まさかの気付いてた……)」


『!?』




ちょ、待て…衝撃。
私のせいで瞳孔ガン開くの?おかしくない?




『私が何したって?』



何も記憶がないし。…もしかしてさっき、彼に喧嘩を売るような事でもしただろうか?




「安心しろよトビ。
ホテルに行っても何もしねぇ…うん

…つかなんでオイラがお前を安心させなきゃなんねぇんだ、うん!!」



ゲシッ!とおしりを蹴られたトビは慌てて距離をとった。





「そ、それじゃ自分は別の宿探すのでェ…
あとはおふたりで、ホテルで楽しんでくださァァい!」




いや待てよ、言い方に語弊がある。


するとため息をついたデイダラが振り返った。




「悪ぃないきなり。ホテルに戻るぞ…うん」



『別にいいよ。
…てか、さっきの。私のせいってなんのこと?』



「…ッチ…何でもねぇよ。
あとお前、もう人に抱きつくの禁止な。うん」



『(舌打ちされた)』






理由は結局教えて貰えないまま、
宿へと向かう私たち2人であった……。






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ルナ(プロフ) - 他作品にもコメントさせて頂いたのですが、最高すぎたのでこちらにも書かせて頂きます!!まだ途中までしか読んでませんが、凄く引き込まれて感情移入してしまいます(;ω;)私の語彙力が無く申し訳ないですが、これからも応援してま (6月22日 13時) (レス) id: 83652a64fb (このIDを非表示/違反報告)
メイドさん(プロフ) - あーもうやだ。デイダラ行かないでぇ!! (2023年3月14日 19時) (レス) @page47 id: 69b2886171 (このIDを非表示/違反報告)
ミルクコーヒー(プロフ) - うおおお!!!みなさんありがとうございます(´;ω;`)今更コメントに気が付きました!!!!!めちゃくちゃ嬉しいです‪( ◜௰◝ )‬更新頑張ります!!! (2023年1月22日 20時) (レス) id: f4edea90ba (このIDを非表示/違反報告)
辰巳晴香(プロフ) - 一番大好きな作品です!ドキドキします!更新、頑張ってください、応援してます! (2023年1月22日 13時) (レス) @page44 id: e3dc8f5aa4 (このIDを非表示/違反報告)
あああああああ - うわぁあああああ!!!デイダラ行かないでぇえええええ! この小説面白すぎて感情移入してしまいます。。最高すぎる (2023年1月21日 16時) (レス) @page43 id: 3c843779c5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミルクコーヒー | 作成日時:2022年12月18日 19時

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