Ｎｏ．６８ ページ19
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＿＿＿デイダラside
「……、確かにここに気配があるな」
探し回って数十分。
ひとつの居酒屋に目をつけたオイラは
忍び足で店内に入った。
…忍び足はいつもの癖だ。
この店にアイツの気配がする。
辺りを見回すと案外簡単に見つけられた。
まさかのど真ん中…カウンターに座っていやがる。
んで……。
アイツの隣にいる金髪の男は……誰だ？
『……あれぇ、デイダラ…きてくれたの』
「…え？デイダラ？」
『任務やっと終わったんだ…
来てくれないかと思ってたぁ〜』
会話を聞くに、Aはあの金髪をオイラだと勘違いしているらしい。
すぐにでも正してやりたかったが
「あ、あぁ…そうそうデイダラだよ
早く帰ろうか」
話を合わせてそう答えた男の様子を少し窺う事にした。
まさかあの間抜けな金髪がオイラだなんて思わないだろう。流石に気づくだろ……なんて思っていると
『……ん』
と言って、男に両手を広げてみせたA。
『帰りが遅くなった罰です』
「あ、う、うん」
いや偽物だって気付けよ!!
その時点で超絶腹が立ったが落ち着こう。
ここで暴れては近くに居る忍が集まってくるだろう…
それだけは避けたい。
すると男はぎこちない動きでAを
正面から抱き上げようとした。
『…デイダラ…』
「ッ…」
「……、」
初めて聞いた、アイツの甘えたような声。
そんな声でオイラの名前を呼ぶくせに…
アイツが今見ている相手は違う“ヤツ”。
Aの甘ったるい声を聞いたからか
そいつの手つきはいやらしい。
Aは気付いていないようだが。
「…………、」
もう限界だ。
オイラの殺気がダダ漏れになっていたのか
空気を読んだ店内の全てが静かになった。
「おいコラ、手ェ離せ」
咄嗟に出たその言葉。
思っていた以上に低い声が出た。
トロン、とした目をこちらに向けてくるA。
その汚ぇ手で触ってんじゃねぇよクソ野郎
男からAを引き剥がし、この酔っ払いの介抱をする。
あの男……殺してやろうか
邪魔だった
すぐにでも死んで欲しかった
あの目でAを見て
あの手でAに触れて
殺さない理由はねぇ……。
『私さっき、デイダラに抱かれる夢見たよ』
「………………ッ!?」
一瞬でそんな黒い感情は吹き飛び、
そこからはマジで理性との葛藤だった。…うん。
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ルナ(プロフ) - 他作品にもコメントさせて頂いたのですが、最高すぎたのでこちらにも書かせて頂きます！！まだ途中までしか読んでませんが、凄く引き込まれて感情移入してしまいます(；ω；)私の語彙力が無く申し訳ないですが、これからも応援してま (6月22日 13時) (
レス) id: 83652a64fb (このIDを非表示/違反報告)
メイドさん(プロフ) - あーもうやだ。デイダラ行かないでぇ！！ (2023年3月14日 19時) (レス) @page47 id: 69b2886171 (このIDを非表示/違反報告)
ミルクコーヒー(プロフ) - うおおお！！！みなさんありがとうございます(´；ω；｀)今更コメントに気が付きました！！！！！めちゃくちゃ嬉しいです( ◜௰◝ )更新頑張ります！！！ (2023年1月22日 20時) (レス) id: f4edea90ba (このIDを非表示/違反報告)
辰巳晴香(プロフ) - 一番大好きな作品です！ドキドキします！更新、頑張ってください、応援してます！ (2023年1月22日 13時) (レス) @page44 id: e3dc8f5aa4 (このIDを非表示/違反報告)
あああああああ - うわぁあああああ！！！デイダラ行かないでぇえええええ！ この小説面白すぎて感情移入してしまいます。。最高すぎる (2023年1月21日 16時) (レス) @page43 id: 3c843779c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミルクコーヒー | 作成日時：2022年12月18日 19時
