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No.63 ページ14
















__チュンチュン…






『う”……っ』






鳥の鳴き声と眩しい光に目が覚める。


起き上がろうとするも腰が重くお腹に力が入らないから起きられない。




『はぁー…』





私は生理は他の人より重い方だ。
寝返りを打つのも辛いほどである。





「はよ」



『あ”…デイダラ?おはよ”』



「なんつー声だよ…うん」






こういう時の寝起きはいつもこうだから仕方ない。




デイダラは既に起きていて歯を磨いていた。


しっかり服も着替えてるし、
今日は何か用事でもあるんだろう。






「悪ぃがオイラはもう行く。うん
トビと合流して任務に当たらねぇと…」




と、だるそうな表情で窓から外を見つめるデイダラ。
闇の任務ですね分かります。





『気をつけてね”…』



「お、おう…なんだ?お前、今日変だな…うん」



『変って言うな』





デイダラはピリピリしたような私のその言葉に
肩を少しビクッと揺らした。





「わ、悪ぃ。んじゃオイラはもう行く…うん」



『ん』






次遊びに来てくれるのはいつだろうなぁ、なんて
窓から飛び出そうとしているその背中を見つめる。





「また来る」



『!』





そう言うといつもの白い鳥に乗って出ていってしまった。


ほんと、デイダラが居ると一日が早く感じる。





ゆっくりと起き上がり、
生理用品を取り替えにベッドから降りる。



デイダラ、ほんとにソファーで寝てくれたんだ…


殺戮集団なんかに所属してても、
これがデイダラの人柄なんだなと思わされる。

その度に心が暖かくなる。









ズキ、と痛む下腹部。



『…はー。今日は任務休もう。』




再びベッドに戻り横になった。





…それからしばらくして、窓がガラッ!と勝手に開いた。






『!』



こんな事前にもあったなと思いながら窓に目を向けた。





「…よう」



『どうしたの?』




ベッドから降りられないのは許してくれ。





「飯、これ食えよ。うん
体調悪ぃんだろ」




そう言って渡してきた袋。
中を覗くと暖かい飲み物や体を温める食べ物…等。





『…もしかして、わざわざ?』


「今にもおっちんでしまいそーな顔してたからな、うん」





一言余計だけど、でも



『ありがとう…』


「ん」


『結婚しよ』


「またそれかよ!!うん!」





本音なんだけどな。







ブツブツ何か言ってるデイダラを見送って
その後私はご飯の後に二度寝するのであった…。()







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ルナ(プロフ) - 他作品にもコメントさせて頂いたのですが、最高すぎたのでこちらにも書かせて頂きます!!まだ途中までしか読んでませんが、凄く引き込まれて感情移入してしまいます(;ω;)私の語彙力が無く申し訳ないですが、これからも応援してま (6月22日 13時) (レス) id: 83652a64fb (このIDを非表示/違反報告)
メイドさん(プロフ) - あーもうやだ。デイダラ行かないでぇ!! (2023年3月14日 19時) (レス) @page47 id: 69b2886171 (このIDを非表示/違反報告)
ミルクコーヒー(プロフ) - うおおお!!!みなさんありがとうございます(´;ω;`)今更コメントに気が付きました!!!!!めちゃくちゃ嬉しいです‪( ◜௰◝ )‬更新頑張ります!!! (2023年1月22日 20時) (レス) id: f4edea90ba (このIDを非表示/違反報告)
辰巳晴香(プロフ) - 一番大好きな作品です!ドキドキします!更新、頑張ってください、応援してます! (2023年1月22日 13時) (レス) @page44 id: e3dc8f5aa4 (このIDを非表示/違反報告)
あああああああ - うわぁあああああ!!!デイダラ行かないでぇえええええ! この小説面白すぎて感情移入してしまいます。。最高すぎる (2023年1月21日 16時) (レス) @page43 id: 3c843779c5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミルクコーヒー | 作成日時:2022年12月18日 19時

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