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No.62 ページ13







「疲れてんだったら早く寝ろよ…うん」



『うん寝る』





お風呂の鏡で自分の顔を見た時はまだ目の色は真っ黒だったけど、今朝に比べれば少し明るくなってる気がした。



なんでかはわからない。




デイダラが先に布団に入っていたからか、
ベッドが体温並にポカポカしてて暖かい。



お腹が冷える心配ないな。





……と思ったが、突然布団から出ようとするデイダラ。




『?まだ寝ないの?』



彼が居ないと布団が冷えてく気がするから、正直まだ出ないで欲しい。()






「……」



『???』





デイダラが思いっきり眉を顰めた。
なんだその顔は。




『ほら、一緒に寝よーよ。私が寒くなるし』



「やっぱお前が寒いからかよ!!うん!
オイラはいい!今日はソファーで寝る!うん」





いつも何だかんだ一緒に寝てくれてたのに
今日に限ってどうしたんだろう。




『ほらほらおいでおいで
つかこの里、夜は冷えるから早く来いよ』



「おい!!」





キレてるデイダラをグイグイとふざけながら引っ張っていると、デイダラはぐっと口を固く結んだかと思いきや


「別にいいがお前を襲っても問題ないってことだよな?」



なんて言われ、思わずフリーズしてしまった。






『そ、そんな脅しなんか効かな…』



「脅しだと思ってんのか?…うん」




ギラッと光る目に見つめられ、
言い返す言葉が見つからなくなってしまった。




『…わかった。今日は諦めます』



「“今日は”ってなんだ、“今日は”って。うん」






デイダラを掴んでいた手を離し、しぶしぶと布団を被る。

布団はまだ暖かい。






その暖かさにつつまれると勝手に目が閉じていく。
生理の前後って眠くなるよね。




ズキン、とくる痛みを抑えながら、
縮こまるようにして布団の中に潜った。




「…んだよ、どっか痛えのか?うん?」



『え”っ』




突然、そう聞かれた。


仕草にも何にも出してないはずのになんで分かんの?





『い、痛くないけど。
寒いなあなんて…あはは』



「…」




するとデイダラはまた不機嫌そうな顔をして
手に持っていた自分が寝る用の毛布を私にかけてきた。





『え?な、何してんの…私布団あるのに、』



「オイラには必要ねぇからな
野宿することなんざよくある事だ…うん」



『いやそれは私もなん…』



「いいから黙って寝ろ!!」






ぎゃ!と叫びながら布団を頭まで被る。
……デイダラのこういうとこだよなぁ。








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ルナ(プロフ) - 他作品にもコメントさせて頂いたのですが、最高すぎたのでこちらにも書かせて頂きます!!まだ途中までしか読んでませんが、凄く引き込まれて感情移入してしまいます(;ω;)私の語彙力が無く申し訳ないですが、これからも応援してま (6月22日 13時) (レス) id: 83652a64fb (このIDを非表示/違反報告)
メイドさん(プロフ) - あーもうやだ。デイダラ行かないでぇ!! (2023年3月14日 19時) (レス) @page47 id: 69b2886171 (このIDを非表示/違反報告)
ミルクコーヒー(プロフ) - うおおお!!!みなさんありがとうございます(´;ω;`)今更コメントに気が付きました!!!!!めちゃくちゃ嬉しいです‪( ◜௰◝ )‬更新頑張ります!!! (2023年1月22日 20時) (レス) id: f4edea90ba (このIDを非表示/違反報告)
辰巳晴香(プロフ) - 一番大好きな作品です!ドキドキします!更新、頑張ってください、応援してます! (2023年1月22日 13時) (レス) @page44 id: e3dc8f5aa4 (このIDを非表示/違反報告)
あああああああ - うわぁあああああ!!!デイダラ行かないでぇえええええ! この小説面白すぎて感情移入してしまいます。。最高すぎる (2023年1月21日 16時) (レス) @page43 id: 3c843779c5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミルクコーヒー | 作成日時:2022年12月18日 19時

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