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No.5 ページ6




『……なら、私もここに泊まる……』


「ん、了解」




ここの宿には任務でよく泊まってるから大体わかる。
むしろ私の家みたいなモンだ。(言い過ぎ)



と言っても、この周辺には宿泊施設などあまりないため
結局ここに行き着いてしまうんだけど…




ってことはさっきのおじさんはどこに泊まるんだろう。
いくら強そうなおじさんでも睡眠や食事は欠かせないし






「さっきの旦那か?
旦那は寝も食いもしねぇから平気だ、うん」



『なんで分かったの!?』



「さっきから声出てんだよ!!うん!!」




なるほどね。(?)


施設の受付に行くと2人の女性が出迎えてくれた。





「2泊。別々の部屋で」


被っていた傘を取りながら
受付のお姉さんにそう言った彼。





そんな彼を、頬を染めて見つめるお姉さん2人。

わかるよ…私も見惚れたもん。()





「…?おい、」


「!」



再度呼びかけられハッとした受付のお姉さん2人。


てか、このお姉さん2人顔似てんな…。
双子かな?と全部デイダラに任せて関係ない事を考える私。



「あ…、申し訳ありません、
ただ今部屋が大変混み合っておりまして」


『え』




やっぱり、ここ一帯には宿なんてないから
ここに集中するんだろうな…なんて呑気に考えていると。





「3日間はほぼ部屋が埋まっております。
ただ、一部屋だけは空いておりまして……」


「……」
『……』




つまり、この抜け忍(犯罪者)と一緒に寝泊まりしろと?

いやいや、無理でしょ
私が殺される運命しか見えないわ。




『む、むr……』


「分かった
鍵をもらおう」


『何言ってんのォォオ』(小声)




彼が受け取った鍵を奪い取りそうになった。





「フン、行くぞ
オイラ野宿は嫌だからな、…うん」



『じゃあ私が野宿するよ…』



「……」



そう言うと真顔で振り返った彼。





『な、なに』



「明日もオイラと一緒にいるんだったら
身なりはちゃんと整えて貰わねぇと…。うん」



『……』



くっそ、腹立つ。
けど言い返せない…!



もともとボロボロだったし。
さすがにお風呂にも入りたいし何より寝たい。


さっきも言ったけど、一睡も出来てなかったからな




…もしかして、ちゃんと覚えててくれたとか…?

………いや、まさかねー。はは。








「……」






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作者名:ミルクコーヒー | 作成日時:2022年12月10日 0時

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