Ｎｏ．４１ ページ42
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『腕やってからそんな時間経ってないでしょ？
痛くないの？』
「痛えことは痛てーよ。
だが悠長にそんなこと言ってられないだろ。うん」
『…』
「……もう痛くねーよ」
『……嘘つきめ』
フンッ、と鼻で笑うと
追ってくる2人に再び視線を移したデイダラ。
「厄介だねぇ
写輪眼のカカシとやらは…うん」
随分余裕そうだけど
本当に大丈夫かな
相手はあのカカシだぞ。
しかもナルトだっているし……
『デイダラ…敵に塩を送るのはアレなんだけど。
…死なないで欲しい』
「……！」
ギュッと、バサバサと風になびく
左腕部分のマントを掴む。
「オレは簡単に死なねぇ…
ま、ロクな死に方はしねぇだろうが…うん」
『……』
私の表情は見ずに、
「悪党だしな
それ相応の死が待ってるだろーな、うん！」
と言って笑い出す始末。
『そんときは……呪い殺してやるっ…』
「怖っ
つか死んでんのにまた殺されんのか…うん？」
割と真面目だから。
「お前、オレのこと大好きだな！うん」
『黙れ小僧！！！！』
「いや急に誰だよ!!うん！
じょ、冗談だって…！」
冗談だってことは分かってるけど。
私からしたらそれは事実だから
どうしてもムキになってしまうのだ。
まぁ図星ってやつ。
そんなとき、
コイツがまたまたとんでもないことを言い出した。
「…お前、暁に来るか？うん？」
『……エ？』
「リーダーも仲間も、お前の鏡眼に興味津々だぜ…うん」
いやいやいや
木の葉を裏切れと？？
『抜け忍になって一生追われ続けて生きていくのは嫌です無理です』
「ふーん…
ま、それがいいかもな。うん
暁は殺戮集団だ
できれば来てもらいたくはねぇ」
『じゃーさっきなんで聞いたの』
「気分でだ、うん」
デイダラがいるんなら、ってちょっと揺らいでしまった。
最近の私はデイダラを目の前にするとやはり、
どこかおかしいようだ。
目の前にしなくても、考えるだけでもふと……。
って何考えてんだ。
「オイラもいつ死んでもおかしくねぇ立場だ…
そんときはよろしくな、バカA」
『バカは余計だよシバくぞ』
「しびれて動けねーくせに強がんなって。うん」
あー、コイツしびれ切れたら1発ぶん殴ってやろ。
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作者名：ミルクコーヒー | 作成日時：2022年12月10日 0時
