No.38 ページ39
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『待ってナル……う”ッ…!?』
「!?」
突然体が痺れて動かなくなった。
私のうめき声に反応して振り返ったデイダラも驚いてる。
って事は、さっきのサソリの手裏剣に毒か何かが
仕組まれてたんだろう。
膝に力が入らなくなり、ガクッと膝から崩れ落ちる。
地に膝をつき、なんとか立ち上がろうと試みるも
全身がビリビリしびれて思うように動かない。
「…旦那何した」
「なに……ただの筋弛緩剤だよ
痺れ効果もちょっとな
…厄介な奴から消しておく。」
「……」
なにやら不穏な空気が漂う。
「A!」
『は……っカカシ…』
カカシが立膝をついて私の顔色を窺ってきた。
段々と呼吸も辛くなってきた気がする。
毒じゃなかったのは良かったけど、
これちょっと強すぎじゃないかな…
「…フン」
そのとき。
私とカカシの間に白い鳥が割って入ってきた。
__ドンッ…!
爆発……!?
威力は小さめだが爆発は爆発だ。
カカシが飛び上がりそれを避けるも
私には爆煙が降りかかる。
目に煙が入って痛い……。
「っと」
『ぅわ…!?』
突然、私の体がフワッと浮いた。
正確には“持ち上げられた”。
『…!!?』
「いい気味だな…うん」
顔を上げれば、そう言って下を見下ろすデイダラが。
え?なにこの状況
「コイツ貰ってくぜ」
「A……!!」
ナルトのチャクラの気配が更に強くなった。
「…よォ。また会ったなA…、うん」
下にいる2人には聞こえない声のボリュームで話しかけてきたデイダラ。
その笑顔は変わってなくて安心出来る……が
『ちょ、どういう事!?
暁のメンバーだったの…!?』(小声)
「ま、まぁな」
おい目を逸らすな。
すると私の首元を覗き込んできて
「跡、きれーに消えちまってんな…うん
誰に消された?」
と睨まれた。
さっきの笑顔からのこの剣幕だから
ちょっと怯んでしまう。
『カ、カカシの指示で…サクラに』
「…やっぱりな。うん…ククッ」
何がやっぱりだよ、笑ってんじゃねーぞ。
こちとら大変な目に遭って…
そう言い返そうとしたが、無理だった。
「…ッチ…やっぱ気に食わねぇな。うん」
そう言って、さっきよりも怖い顔で
下にいる彼らを見下ろしてたから。
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作者名:ミルクコーヒー | 作成日時:2022年12月10日 0時