No.32 ページ33
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『あーー、酷い目にあった……』
ふぅー、とため息を付いて芝生の上で横になる。
あれからカカシに何時間拘束されたことか。
とりあえず私のこの首の跡の事は、敵からの襲撃を受けたときに付けられたって事にしておいた。
それでなんとか誤魔化せたからよかったものの……
『アイツ……まじぶっ殺す』
私ごときが殺せたら、だが。
綱手様にも挨拶しに行ったし
あとは何するかなぁ……
デイダラ、今頃何してるかなぁー……
サソリに遅いって怒られてんのかなー……
って、こんな事考えてたらまたカカシにドヤされる。
__そんな時。
「A」
『!げっ…!か、カカシせんせぇ……』
「なんだその反応は」
そりゃ、さっきまでアンタに何時間も拘束されて説教受けてたんだからな。当たり前の反応だと思う、、
思い出しただけでも寒気。
おぉ寒っ。
「ナルトが帰ってきたぞ」
『……えっ!ナルトが!』
なんと。
あのナルトが修行から帰ってきたらしい。
ってことは自来也さんも一緒か。
あれからかなりの月日が経った。
彼はどんな風に成長したのだろう。
私より3つ下だけど、
もう私の身長は越したかな。
デイダラと同じくらいだったりして。
ってまたデイダラ。いやもう出てくんなデイダラ。
「今からアイツに会いに行くが…お前も来るか?」
『行く!』
勢いよく起き上がると先行くカカシに私もついて行く。
いやーー、みんなでお出迎えか。
ナルトも幸せもんだな
私なんかカカシの説教にお出迎えされたよ
「あ?」
『すみませんでした』
説教がトラウマすぎてつい
サッ!と首を手で隠してしまう。
ちくしょ……
まじで、アイツに次会った時同じ目に遭わせてやる…
アイツも何か組織に所属してるみたいだから、
そのメンバーからいじられろ!!
フッ、ウンザリしてる顔が容易に想像できるわ……
『んで、どこまで行くの?』
「火影様んとこ」
『おー…』
何時間前かに行ったばっかなんだけどな。
すれ違ってんな……
・
それから数時間後に、
あの別れ際に感じた
“デイダラとは近いうちにまた会える気がする”
という予感が、
嫌な意味で的中させてしまう事を
この時の私はまだ知らない___
・
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作者名:ミルクコーヒー | 作成日時:2022年12月10日 0時