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No.21 ページ22






『おぉ…!昨日より賑わってる!』




__たどり着いた里では、
丁度屋台の準備が完了したところのようで。



にも関わらず結構人で賑わっていた。
親子で来てる客もチラホラ。






「この傘、お前が被っとけ。…うん」


『え』




ボスッ!と突然頭に乗せられた傘。


えっ。なんで?




『追われてる身なんだし、
デイダラが被った方がいいんじゃ…?』



「オイラたちの組織はいずれ名が広まる。

そんなオイラと一緒にいるお前が被った方がいいと思うぜ…お前の方もそこそこ知れてるんだしな。うん」



『そ、そこそこ…』




でも確かに。
抜け忍と一緒にいるところを見られでもしたら…ヒェッ。



デイダラの顔はさらけ出すことになってしまったけど
とりあえず、傘は借りたまま行ってみよう。







『…あ。あそこの屋台はもう始めてるみたい』



「…焼きそば?」



『行くぞ!!』



「エ」







デイダラを置いて焼きそばを売る屋台まで直行する私。
置いてけぼりになってるデイダラの表情が面白い。





『おじちゃん!焼きそば2つ!』



「お、旅人さんかい?はいよ!」



『ありがとー!』




ちゃんとお金を払ってデイダラの元へ。





「お前…色気より食い気かよ、うん」



『なんぼのもんじゃい』





焼きそばうま。
デイダラにも焼きそばを渡していざ次のお店へ。




「そんな急いで食うと腹壊すぞ、うん」



『私の腹は頑丈だから大丈夫』



「後悔すんなよ」






あれなんかデイダラ…私の保護者みたいになってる。





『ふふ…今のデイダラ、いつものカカシの役割してる』



「…、」





カカシせんせーも気だるそうではあるけど
なんだかんだ私の面倒を見てくれてるから。





「…カカシ“せんせー”って言ってなかったか?うん?」



『たまに素が出る。』



「…フン」




そんなこんな話をしている間に焼きそばを食べ切ってしまい、次はどれにしようかと迷っていた時。





『次はあれだ』



「げっ…焼きそば食った後によく食えるな、お前…うん」





たこやきだ。
その次は綿あめ。

そしてその次は…………







ヤバい、美味しいし楽しい。

誰かと祭りに来て、
こんなに楽しいのは久しぶりかもしれない。








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作者名:ミルクコーヒー | 作成日時:2022年12月10日 0時

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