出会いは突然だった。【デイダラ】 (ページ20)

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Ｎｏ．１９ページ20

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何時間経っただろうか。

＿＿ガラッ

『っ？』

ベッドでゴロゴロしていたとき、突然窓が開いた。

勝手に…！？敵襲！？

飛び起きると、窓の外には白くて大きな鳥がバサバサと翼をはためかせていた。

『し、白い鳥くん！？き、君勝手に開けたの…！？』

急いでベッドから降り、窓へ近づくと

「あははは！！」

……という笑い声が聞こえてきた。……この声は。

『デイダラ！？』

「ぷっ…あはは…ひーー」

『しばくぞ』

お腹を抱えて笑うデイダラが、
なんとその白い鳥の上に乗っていたのだ。

これもデイダラの術か何か…かな
ビンゴ･ブックちゃんと読んでおくんだった。

「面白いものが見れたぜ…うん…ブフッ」

『よし、今すぐ降りてこい』

「わ、悪かったって…」

窓に足をかけ部屋に飛び移るデイダラ。

……だったが。

『……ッ！？』

ずっと笑ったままのデイダラのその顔には
血飛沫の様なものが。

『そ、それは？怪我したの？』

「何かついてるか？うん？」

どうやら怪我したわけでは無いようだ。
念の為、洗面所に向かったデイダラの後を追った。

「こりゃ返り血だな、うん」

『いま戦ってきたの？』

「まぁな、任務でちょっと。」

へ、へぇ…殺しにしては随分と早いお帰りで…
この人に逆らったら殺されると思った。()

「あとこれお前にやるよ、うん
朝飯にしてはちょっと遅めだが」

『…？』

そう言って何かが入った袋を私に手渡してきたデイダラ。

中を覗いてみると…

『…おにぎり！！』

「旦那と違って俺らが飯抜くのは良くねぇからな、うん」

朝、ちょっと冷たくしちゃったのにな。

『ありがとうデイダラ… 』

「ん」

『結婚しよう』

「馬鹿か」

いや割と真面目に。

そういや、今日の夜はお祭りだったな…

一緒に過ごしてちょっとしか経ってないのに長く一緒に居たように感じる。
デイダラの性格がそうさせてるのかなーなんて。

『あ、そういや木の葉に任務完了の報告してなかったや…
カカシせんせーにキレられるかも』

「…カカシ？」

『私の兄貴分みたいな人。超強いんだよ』

「…ほぉ」

そう言うと何かを考える素振りを見せるデイダラ。

どんな戦術をするのかは言えないけどね。
強いってことだけとりあえず言いたかった。

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