検索窓
今日:33 hit、昨日:10 hit、合計:24,558 hit

No.14 ページ15




ーデイダラside





…あの女…Aはずっとオイラの事警戒してやがる。


ふとした瞬間に身構えるあの動作
やはり戦い慣れしてやがるな、…うん。





アイツは木の葉の名の知れた上忍だ。
ビンゴ・ブックにも載ってる…





「…フン」




だからって、ここまでしてやる必要もねぇが…
念の為だ、念の為。






フロントまで行くと、受付のあの女2人がまだ居た。


へぇ、他の奴と交代はしねぇんだな…





「なぁ」


「え…っ?

は、はい…!」


「…?」




なんだ、このオーバーリアクションは。
確かここに来た時からコイツらずっとこうだよな、

もしやオイラの事何か知ってんのか?コイツら…





警戒は怠らず、女に話を続ける。




「女物の浴衣は無ぇか?
部屋にあったものが汚れたらしい」



そう尋ねると、2人のうち1人の女が一瞬眉を顰めた。




「只今お持ちしますね
ここで少々お待ちください」



反対の女が席を立つ。

眉を顰めた女とオイラの2人きりってわけだ、うん。
警戒は解かず、女の様子を窺う。




「あ、の…」


「…?」



突然、女が口を開いた。




「それで、Aさんとはどんなご関係で…?」


「……」



またそれか。
さっきも聞かれたな、…うん




「先程答えたはずだが?」


「…、」




何やら、悔しそうな表情を浮かべている。


すると、女の細っこい腕がオイラの手を掴んだ。
軽く払っただけで折れちまいそうだ。




「…こちらに、」



「……、」





どうも怪しいが、Aの事をやたらと聞いてくるコイツを放っておくのは癪に障る。

目的がアイツなら…




って、何考えてんだオイラは





「…ここなら、誰もいませんから」



「…目的は?うん?」



「……ッ」





ドンッ、と壁に押さえつけられた。
ほう……目的はオイラだったってワケか。



まぁそりゃ、ビンゴ・ブックに堂々と載って……


「私とっ…!」



「……、?」




なんだ?コイツ
オイラを殺すのが目的って訳じゃなさそうだ…




「私と…お付き合いして下さい…ッ」



「……は?」





思わず、呆気に取られた。





「…つか、アイツ裸で待ってるから早く戻らねぇと…うん」


「は、裸っ!?」




しまった。変な誤解を招いてしまう。
いや別にこいつに誤解されてもどうって事ないが…





「だったら…ッ」




「…え」





No.15→←No.13



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (22 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
70人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ミルクコーヒー | 作成日時:2022年12月10日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。