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No.13 ページ14











それから、食後の運動という名目で
なぜか宿まで競走する事になった。





……が。




『む、むり……しぬ……っ』


「おま……ホントにオイラと同い年かよ?
体力無さすぎだろ、うん」




いやお前がバケモンなんだよ。
この体力オバケが。

もちろん1等賞はデイダラ。
あんだけ食べてよく走れるな…と少し感心。



あーーあ、
せっかくお風呂に入ったのにまた汗をかいてしまった。
もっかい入るかぁ…。





「しかし、あの里も中々に物騒だったな…うん」



部屋に入り上着を脱いでいると、
何か思い出したかのようにそう呟いたデイダラ。


え?あの里が??あのオバチャンとか優しかったし
そんな物騒な要素あったか……?




『そうなの?』


「ん?あぁ…ビンゴ・ブックに載ってる様な有名なワルがゴロゴロ居やがったぜ、うん」


『え!?』





全然気付かなかった。さすが、自分もワルの一員なだけあって警戒力も半端ないな……





「明日の祭り何も無けりゃいいがな、うん」


『フラグ立てんなって』


「別に立ててねーよ!!」




っていうか、あれだけ寝たのにまだ眠い。
え?私ってば何日寝てなかったっけ?()


寝るために再度お風呂入る準備をする。





『シャワー行ってくる』



「おう」





ベッド横にある椅子に座りながら外を見てるデイダラに声をかけ、脱衣所へ。





『…なんだ、あいつ抜け忍のくせになかなかいい人じゃん…多分。』





いやほんと、多分だけど。
まだ本性現してないだけかもだけど。


気付いたら殺されてましたあ!なんてオチも有り得る。





……なんて考えながら、次にお風呂に入るデイダラの為に早めにシャワーを済ませた。












お風呂から上がり、浴衣を手に取ると浴衣の足元がすこし泥で汚れてるのに気が付いた。


うわ、絶対さっき走ったせいだ。デイダラの馬鹿。
せっかくお風呂に入ったのにこんなの着たくないわ…




下着しか身に付けていない状況で出られないので
ドアを少し開けてデイダラを呼ぶ。





『デイダラ!そこのコート取ってもらえる?』



「…?」



何かあったか?と聞きながらも
ちゃんと持ってきてくれる。




『浴衣汚れてただけ』


「…さっきのせいだな。
オイラが新しいの貰ってきてやるよ」


『え!』




これ着て待ってろ、と言って
部屋を出ていってしまったデイダラ。




『…優しすぎない?』


重罪人にしては良い奴すぎるような。






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作者名:ミルクコーヒー | 作成日時:2022年12月10日 0時

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