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その様子だとサソリ…もしや両思いなの知ってた…?
「ほんともどかしいったらありゃしねぇ。
…まぁ、他人の事なんざ知ったこっちゃねぇがな」
そう言うとサソリはゆっくりと歩き始める。
「旦那のやつ…
気配を上手く消していやがったな…うん」
『興奮してそれどころじゃなかった』
「こうふ……、、お前な
言葉には気をつけろよ。うん」
『分かった』
しばらく歩いていくと、木の枝の上に座る飛段と
その下にある岩の上に座る漢入の姿が。
「おお?ちゃんと仲直りしたのかよテメーら!
デイダラちゃん、Aちゃん」
『…飛段ありがとね』
何だか小っ恥ずかしくて、私はそれだけ呟くと
そのまま飛段の目の前を通り過ぎる。
「…ん?あの様子だとこりゃ何かあったな…」
「Aがデイダラに食われそうになってたぜ」
「ま、マジかよ…!?」
「オイ旦那、何変なこと吹き込んでんだよ!!うん!?」
後ろの方が何だか騒がしいけど
結果オーライ…と言うべきか?
「なぁ、A」
『……!』
無心で歩いていると、突然漢入が話しかけてきて。
「私は気付いてたぞ…安心しろ」
『えっ!』
「嫉妬か……アイツも愛されてるんだな
お互い、良い相手を持ったな」
『…漢入……』
ニコッと渡った漢入に何も言えなくなる。
今まですごい態度取ってたからな、私…
『漢入
今までごめんね』
「ん…?特に何も気にしていないが」
『ワオ…』
性格も大人と来たか
「私はお前らを応援する
忍の世界は私が想像しているよりずっと厳しいんだろうけど……
お前ら2人は幸せになれよ。」
『……!!
うん、ありがとう……
ございます』
「なんで急に敬語になんだよ…うん」
『な、なんとなく』
「Aって、デイダラちゃんと両思いって気づいてからすぐ照れるようになったよなぁー…
まぁ、そこが可愛いとこでもあんだよな」
「は?テメー飛段…やっぱ表出ろよ。うん」
「……デイダラちゃんはより一層独占欲が深まってるみてぇだし
俺、角都んとこ戻るわ……」
『飛段もちゃんと仲直りするんだよ』
「へーへー」
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そんなこんなで彼との日々はまだまだ続く・・・
忍である以上、私たちは短命かもしれないけど
いつか来るその時まで
この時間を大切に___
・
END
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作者名:ミルクコーヒー | 作成日時:2023年7月9日 0時