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「…あ?最後っておまえ、」




『ごめん』







謝った次の瞬間、私はデイダラの両手を振り払って
木の上に飛び乗った。





「…!おい!?」




『好きすぎて、デイダラの事たまに殺したくなる』




「え」








思わず口から出てしまった言葉。



もうちょっとカッコよく終わらせたかったけど
今更もう無理か……






『それじゃ』




「あ、ちょ……待て!」





2人に向かって手を振り、私はその場を後にした。

痛む足も横腹の痛みももはやどうでもいい







このままどこに行こう…


これから誰と組む事になるんだろ?



というか、いっその事暁を抜けて
一人で生きていこうかなぁ。



でも確か暁を抜けたら殺されるんだったよね…





『……デイダラに殺されるんならいいや』




なんちゃって。





「なんでオレがテメーを殺さなきゃなんねんだよ…うん!?」


『ンギャァァァァァ!!?』






突然目の前に現れた顔に驚き、
足元が狂って私の体は急降下。






『なるほど……こういう殺し方ね』



「ちっげぇよ!!うん!!」






襲い来る痛みを覚悟して目を閉じていると

ドサッ!と私の体が何者かに受け止められた。






「やっと見つけたな」




『さ、サソリ!?』







私の体を受け止めたのはサソリだった。




おかしいな……さっき私の目の前に現れたのはデイダラだった気がするんだけど、






「やっぱお前、馬鹿だろ!?」



『ひぃぃ』






突然目の前に降り立ったデイダラ

彼と目が合った瞬間に怒鳴られた。





に、にしてもすごい形相…





「なに言いたい事言って逃げんだテメェは!?
うん!?」



「うるせぇ…叫ぶんじゃねーよデイダラ」



「旦那は黙ってろ!」



「あ??」






そしていつの間にか
サソリVSデイダラになってきてるような…





「おーおー…
お前らどこに行っても喧嘩してんじゃねーか」



『あ、飛段』



遅れてやって来た飛段の後ろには漢入もいる。




「よぉAチャン!元気かぁ?」




いや、全然元気そうに見えないよね?
足と横腹血まみれだよね??





…全部自分のせいだけど。







「……はァ。まぁいい…」



デイダラはそう呟くと私の目を真剣に見つめてきた。




『……っ、な、なに。』


「・・・」



久々に見るその真剣な瞳にうろたえてしまう。






「旦那、飛段、漢入……
ちょっと席外してくれねぇか?…うん」



『え』









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作者名:ミルクコーヒー | 作成日時:2023年7月9日 0時

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