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『そ、そーじゃなくてっ』


「…」


『…?』



突然無言になった彼の顔を下から覗き見る。




うわ…超ニコニコしながら下に落ちたオジサンを見下ろしてる…





「芸術を見せてやるよ…うん!!」



『!?』




下で倒れているオジサンに向かって、
白い物体を何個か放り投げた男の子。





『芸術…?』



「あぁ……芸術は__」




そう言って彼が手を動かすと



[ドゴォォォォォォン…!!]




轟く爆音と熱風がここまで届いた。





「_爆発だ……!!」



『』






あー

…私、マジで終わったわ




目の前で堂々と殺人が行われるとか…



あのオッサンとぶつかって
押し倒された時点で人生終わりだと思ったけど


もっとヤバい未来と人物が待ち構えてたわ





「どうだ…オイラの芸術は?うん?」


『すっばらしいですね』


「…!」




私の言葉を聞いた瞬間、
パァァ、と目を輝かせ始めた男の子。



あれ…
もしかして、嬉しかったのかな




「お前…この芸術が分かるのか!?」


『私には表現デキマセン』


「当たり前だ!うん!!」





足がもう限界だった私は、力が抜けたように
彼の足元にヘナヘナと座り込んだ。


そんな私をジトッと見つめる彼。



「……。

大丈夫か?うん」


『しんどいです
帰らせてください』


「何でもしてくれると聞いたが」


『』




絶望の表情を浮かべた私を見て少し笑った彼は

ゆっくりと地上に降りてくれた。




(帰らせてくれるのか…!?)




鳥から降りた彼は動けない私を鳥に乗せたまま、
落ちて散らばっている果物を一つ手に取り

そのまま振り返ってきた。




「この果物、何に使う予定だったんだ?…うん」



『……果物?
…あぁ、お菓子を作ろうと思って』



「お菓子?……ふーん…」






再びニヤッ、と笑った彼





「んじゃ、お前ん家に向かおう
で、それはオイラに作ってくれ…うん」



『』



「それでチャラだ」





どうやら私はまだ解放されないらしい





『私を殺さないって条件付きなら良いです』


「お前を助けといて今度はわざわざ殺すってか?
…うん?」


『…確かに
私の家はこっちです…』





これは果たして悪い出会いだったのか、はたまた良い出会いだったのか…










「お前、気に入った」



『』



「これからもオイラに作れ
代わりに守ってやるよ。…うん」



『…!マジ?』










殺しとは無縁の日々だったけどend



ただの嫉妬でもナメてはいけない→←▼.



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ハナ - 久しぶりのコメント失礼します。リクエストお願いできますか?ある事情で小さくなっちゃった夢主が暁の皆に可愛がられてるのを見ながら嫉妬するデイダラが見てみたいです!自分のペースで良いのでお願いします! (9月4日 18時) (レス) id: d5820d3e3c (このIDを非表示/違反報告)
ミルクコーヒー(プロフ) - ハナさん» レス遅れましたごめんなさいっっっ!!モグモグめっちゃ可愛いですwwww使わせて頂きます!!! (7月2日 20時) (レス) id: f4edea90ba (このIDを非表示/違反報告)
ハナ - コメント失礼します。デイダラと二人でかき氷をもぐもぐする話はいかがでしょうか? (6月25日 21時) (レス) id: d5820d3e3c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミルクコーヒー | 作成日時:2023年6月12日 23時

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