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中忍試験ぶりの再開*リク ページ3







__岩隠れの里


中忍試験本選






同学年に比べると私の成績は割と優秀な方で

戦闘試合においては負けることは絶対になかった




…なのに。





「なかなか強いな、お前…うん」



『ッ』





地に手をつく私の前に見下ろすように立っているのは
デイダラ…という同い年の男の子




今回初めて会った彼は私よりも遥かに強かった。

こんな風に負けたことは1度もなかったのに…





「そこらの有象無象とは訳が違うな
お前名前は?…うん?」



『…A、』



「覚えとく。…うん」





長い金髪が揺れたかと思えば背中を向けて去っていく。





『…!まって、』




もうちょっと話してみたかったのに




私の呼び止める声も届かないまま
彼は向こう側の陣地に行ってしまった。





『人の話、聞かないタイプかな』




彼のあの強さと、そして堂々とした立ち振る舞いに
少しばかり憧れるものがある。





私にはまだ次の試合があるけど
彼は私との対戦が最後だったらしく


まぁ、それほど話したいんだったら
向こうまで行けばいいだけの話なんだけど…





この人数の中、彼ただ1人に話しかけに行くだなんて
そんな勇気もない。






そんなこんなであっという間に時間は過ぎて行き


結局、彼には会えず終いとなってしまった。







『また会えるかなぁ…』





帰路に着きながらボソリと呟いた言葉は
誰にも拾われないまま夕焼けに消えていった__







________
____








あれから数年が経ち私は16歳になった。



中忍試験以降もやはり、戦った相手に負けることなんて
1度も無かった。




上忍という称号を得たときも
相変わらずあの男の子の背中を探していた





なのに、その姿はどこにもなく

終いには


「…ん?あのバカはとうの昔に里を抜けておる」



…と、土影から衝撃の話を聞かされるという…。





その姿を追って私も里を抜けると

ある厄介そうな組織に目をつけられた。







「__岩隠れの抜け忍、A
お前も暁に来い」



顔中にピアスの空いた男だった。




『( お前“も”? )
いや私今探してる人がいてさ…
そんなことしてる場合じゃないんだよね』



「組織に入れば身の安全を保証できる
更にはその最中、お前の目的も果たせるかもしれない」




『…』







もともと気持ちの揺らぎやすい性格をしている私だ





「探し人が見つかるかもしれないぞ」


『入ります』





即決した。()







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ハナ - 久しぶりのコメント失礼します。リクエストお願いできますか?ある事情で小さくなっちゃった夢主が暁の皆に可愛がられてるのを見ながら嫉妬するデイダラが見てみたいです!自分のペースで良いのでお願いします! (9月4日 18時) (レス) id: d5820d3e3c (このIDを非表示/違反報告)
ミルクコーヒー(プロフ) - ハナさん» レス遅れましたごめんなさいっっっ!!モグモグめっちゃ可愛いですwwww使わせて頂きます!!! (7月2日 20時) (レス) id: f4edea90ba (このIDを非表示/違反報告)
ハナ - コメント失礼します。デイダラと二人でかき氷をもぐもぐする話はいかがでしょうか? (6月25日 21時) (レス) id: d5820d3e3c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミルクコーヒー | 作成日時:2023年6月12日 23時

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