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そうして辿り着いた敵のアジトと思われる場所は
案外小さな里の中にあった。
「…こんな小せぇ里の中の小せぇ勢力がアイツを?うん」
俄には信じきれねぇぜ…うん。
アジトと思しき洞窟の中をしばらく進むと
−「敵だ…!!」
−「あの女を移動させろ!!」
…と、何人かの忍が飛び出してきた。
「“あの女”・・・か
どうやらここで合ってるみてぇだな…うん」
−「相手は2人だ…!」
−「必ず殺せ!」
色々と武器を持って集まってくる…が、
「…うーーん…」
「どうした、デイダラ」
「いや・・・こんな洞窟で爆発させるのはヤベェなと思ってな…うん」
旦那はオイラとしばらく見つめ合ったあと
小さくため息をついた。
「・・・ここは片付けておくから、行くなら行けよ」
…と、珍しく気が利く。
「どうした
変なものでも食ったか旦那…うん」
「寝も食いもしねぇよ…
オレは待つのが嫌いなだけだ、殺すぞ」
「……フン。
頼んだぞ、旦那…うん」
降り注ぐヤツらの攻撃を適当に避けて
壁を伝い、細い洞窟内を進んでいく。
…だけど、
[_シュッ!]
「…!」
ヤツらの投げた武器と思われる飛び道具が
太ももを掠った。
浅いから大したことは無いが…
(この洞窟、アリの巣みてぇだな…うん)
しばらく進むと、
「…!あそこか」
一つだけ厳重に警備隊が配置されている個室があるのが見えてきた。
−「!追っ手だ…!」
−「1人でも甘く見るなよ、相手は最近名の聞く暁とやらだ」
−「分かってる…!女だけでも手こずったんだ」
「ほぅ・・・」
どうやらAも派手に暴れたらしいな…うん
アイツらの姿を見りゃ何となくわかる
…だが、こいつらはどう見ても三流だ
こんな奴らになんでアイツは…
するとその時、
ぐにゃ_と視界が歪んだ。
「…ッ、んだこれ」
咄嗟に地面に膝をつく。
−「どうやらアイツらが先にやってくれてたようだな…」
−「あぁ。痺れ薬が効いてるみたいだ」
(なるほど)
不意打ちでの毒攻撃だったらそりゃ仕方ねぇな
洞窟内で遭遇した数だけでもかなりいる…
これ以上の人数相手に
いくらアイツでも毒は避けようがねぇ
(しかし)
オレや旦那、アイツがまだいるこの洞窟内で
爆発を起こすワケにもいかねぇ
「しゃーねぇな…うん」
痺れが他より酷い左足…
太ももにクナイをぶっ刺した。
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ハナ - 久しぶりのコメント失礼します。リクエストお願いできますか?ある事情で小さくなっちゃった夢主が暁の皆に可愛がられてるのを見ながら嫉妬するデイダラが見てみたいです!自分のペースで良いのでお願いします! (9月4日 18時) (レス) id: d5820d3e3c (このIDを非表示/違反報告)
ミルクコーヒー(プロフ) - ハナさん» レス遅れましたごめんなさいっっっ!!モグモグめっちゃ可愛いですwwww使わせて頂きます!!! (7月2日 20時) (レス) id: f4edea90ba (このIDを非表示/違反報告)
ハナ - コメント失礼します。デイダラと二人でかき氷をもぐもぐする話はいかがでしょうか? (6月25日 21時) (レス) id: d5820d3e3c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミルクコーヒー | 作成日時:2023年6月12日 23時