▼． ページ2
･
確かに、デイダラに救われたことが何度もある
だからこそ、その言葉には何となく
絶対的な安心感があって。
そんなデイダラの横顔をみてふと思った
『…デイダラのお嫁さんになる子は
幸せなんだろうね』
「…は？」
…なんか、自分で言った癖にモヤッとする。
なぜかは分からない胸の痛みと共に吐き出した言葉と
そして、ポカン…とした表情をこちらに向けてくる彼。
それを見た瞬間、
私が今何を口にしたのかを
羞恥心とともに瞬時に思い出させられた。
『あ…！いや！変な意味じゃなくて！
そ、その…
ずっと弟として見守ってきたデイダラの成長過程が見られて、お姉ちゃん？としてなんか嬉しいなぁなんて…はは』
「…………。」
じっ、とその真っ直ぐな眼差しを向けられて
思わず目を逸らしてしまう。
何となく、胸の内を見透かされてそうで…
…って、デイダラに対して別に変な感情は何も無いけど！！
「弟…？」
(と、とにかく何か言わないと！)
ようやく反応してくれたデイダラに変な誤解はされたくないと、必死に身振り手振り説明する。
『あ…ほら、デイダラってたまに可愛いところとかあるじゃん？愛嬌があって…』
さっきから苦しい言い訳を続けている私。
そろそろキツくなってきた
｢また可愛いっつったな…｣
『…え、』
今度はさっきみたいに可愛く拗ねてる感じではなく
先程の横顔のような、
そんな大人っぽい表情で私を見つめてきた。
そしてグイッと顔を近づけてくると
「じゃ、なんでそんな顔すんだよ」
『へっ』
「あと、当たり前の話だが結婚なんてしねぇし
なにより狙ってるヤツが居るからな…うん」
『……』
そ、そうだよねー
デイダラってば普通にかっこいいんだし
それに強いし、たまに優しいし
モテないわけ…
って私、デイダラのいい所ばっかり出てくるじゃん
これってなんか…＿
「だから、その顔だっつの」
『…！』
スッと伸ばされた手が私の頬にほんの少し触れる。
「年なんか関係ねーし」
「…よく見ろよ」
至近距離で目が合ってしまって、もう逸らせない。
(顔、近…！)
「オイラをまだ可愛い弟って思うか？…うん？」
『〜〜っ』
あ
ダメだ、これ
気づいてしまった
この人は弟でも後輩でも何でもない
私の中では本当は…＿＿＿
私の後輩くんend
･
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 20人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ハナ - 久しぶりのコメント失礼します。リクエストお願いできますか？ある事情で小さくなっちゃった夢主が暁の皆に可愛がられてるのを見ながら嫉妬するデイダラが見てみたいです！自分のペースで良いのでお願いします！ (9月4日 18時) (
レス) id: d5820d3e3c (このIDを非表示/違反報告)
ミルクコーヒー(プロフ) - ハナさん» レス遅れましたごめんなさいっっっ！！モグモグめっちゃ可愛いですwwww使わせて頂きます！！！ (7月2日 20時) (レス) id: f4edea90ba (このIDを非表示/違反報告)
ハナ - コメント失礼します。デイダラと二人でかき氷をもぐもぐする話はいかがでしょうか？ (6月25日 21時) (レス) id: d5820d3e3c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ミルクコーヒー | 作成日時：2023年6月12日 23時
