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共演者への挨拶回りも終わり、
残るはリヴァイさんのみ。
リヴァイさんの部屋をノックして入れば、
ひとりだけだった。
白のTシャツに黒のジャケットというシンプルな服装。
なのに様になる。
「よろしくお願いいたします」
挨拶をすると手招きされる。
部屋を出ようとしていた私は戸惑いながら近づいた
リ「これ、やる。」
「ん？」
手渡されたのは紅茶のパック。
リ「俺はこれがいちばん美味いと思う」
急な紅茶。
だけど、今までもらったどんなプレゼントよりも
すごく嬉しくなる。
「ありがとうございます」
リ「紅茶はいけるクチか？」
「はい、大好きです」
リ「ふっ、それは…まあ、よかった。」
急な紅茶のパックの裏にはシールが貼られている。
ロケ地にあるお土産物屋さんのシール。
ここでくれなくても戻れば買えるのに。
リヴァイさんの優しさに胸が熱くなる。
リ「その、悪かったな。」
子ども扱いされたくない、て言ったこと
まだ気にしてたんだ。
「いえ、気にしないでください。」
ここまで気にされるとなんだか申し訳なくなる。
「私がもっと大人になれば
リヴァイさんに近づけますから」
リ「俺に近づいてどうする？」
そう聞かれると返答に困る。
「私がもっと大人になれば、
私の事意識してくれますか？」
まっすぐ目を見つめて聞いてみる。
しばらくの沈黙。
沈黙の音に耳が痛い。
リ「もう意識してるが」
「…」
リ「…」
「…へっ…？」
意識してる？
どういうこと？
リ「うぜぇ、もう時間だ」
リヴァイさんは私の横を通り過ぎてスタスタ歩いていく
「ま、待ってください。
それ、どういう…」
リ「そのままだ」
「分かりません！」
リ「じゃあ分からなくていい」
待ってよ。
どういうこと？
仕事仲間としてってこと？
それとも…
ダメだ。期待しちゃダメだ。
そう思うのに言葉の意味を何度も何度も
ぐるぐると巡らせ考える。
「ずるい…」
こうやっていつからか
リヴァイさんでいっぱいになるんだ。
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あんちゃん(プロフ) - 一気に読んでしまいました！楽しみにしてます( ＾ω＾ ) (2022年7月31日 22時) (
レス) @page7 id: d756ad497d (このIDを非表示/違反報告)
理音(プロフ) - 続き気になります！更新楽しみにしています！ (2022年2月15日 16時) (レス) @page7 id: d1bb6ccd48 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ma2894am | 作成日時：2021年10月12日 22時
