検索窓
今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:71,490 hit

4話だよ ページ5

僕はお揚げを作りながら家で料理を作っていたことを思い出していた

家ではいつも料理を作るのは僕だった…

喜んでもらえるように頑張って作ったけど不味かったみたいで投げつけられたりした。

勉強もいつも良い点をとっても何も変わらなかった。

それでもよくやったで言ってほしかった。

そんな悲しい過去を回顧しているうちにお揚げが出来上がった

「はい…出来たよ。」

「おぉ!すごく美味しそうです!」

「……見た目は良くても美味しくないかもよ。」

「もっと自信を持ちましょうよ!こんないい匂いのするお揚げが不味いわけないですよ!」

「そっか…自信……持てるようにするよ」

「持ってください!それではいただきます!」

そういうとこんのすけはすぐさまお揚げに齧り付いた

……すごく美味しそうに食べるな

「………………美味しい?」

「はい!こんな美味しいもの初めて食べました!主様は優しい上に料理もお上手ですね!」

「褒めても何も出ないよ。でも……そっか美味しいのか…自信…持ってみるよ」

美味しいと言って褒めてくれた。

美味しいって言って褒めてもらうのはこんなにも嬉しく思うものなんだな。

しばらく美味しそうにお揚げを食べているこんのすけを見ていると、不思議そうな顔をしてこんのすけが尋ねてきた

「ところで、主様は食べないのですか?」

「僕は食べないよ。」

「何故ですか?お腹空いてないのですか?」

「お腹が空いてないわけではないよ。ただ……まだ我慢できるから食べないだけだよ。」

「えぇ!?何故我慢するのですか!?食べなければ立派な大人になれませんよ!!」

「そうなの?でも僕の母さんが子供は我慢できなくなるまで食べては駄目って言っていたよ?だから学校の給食を食べて我慢したよ?」

「ですが主様は料理が上手いではないですか!」

「僕が作ってたから…」

「なっ!なんと!子供は我慢せずに食べなければいけませんよ!主様のご両親は間違っています!」

「そう……なんだ…」

「えぇ!そうです!これからたくさん我慢せずに食べましょう!」

「………分かった。これからしっかり食べるよ。」

「ぜひそうしてください!」


僕のことを心配してくれて、褒めてくれて…

とうさんとかあさんにも言ってほしかったな…

そんなことを思っていたら

「?どうかなさいましたか?主様??」

「ううん、なんでもないよ。」

でもいいんだ。

こんのすけが言ってくれたから…

僕は大丈夫…

5話だよ→←3話だよ



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (110 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
378人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

動物になりたい(プロフ) - ありがとうございます!m(_ _)m (10月22日 10時) (レス) id: 80917aefbd (このIDを非表示/違反報告)
快晴(プロフ) - 頑張ってください!応援してます! (10月22日 9時) (レス) @page24 id: 3fba93f21d (このIDを非表示/違反報告)
動物になりたい(プロフ) - 更新が遅くて申し訳ないです!これからも引き続き頑張って書きます!コメントありがとうございます!!書く励みにします!! (10月22日 9時) (レス) @page23 id: 80917aefbd (このIDを非表示/違反報告)
鳥月風花(プロフ) - この作品大好きです!応援してます!.。o○ (2020年3月27日 8時) (レス) id: 29ed657b53 (このIDを非表示/違反報告)
真鈴(プロフ) - 初めまして!このストーリーを読ませてもらっています!次の更新待っています!頑張ってください、応援してます! (2020年3月23日 15時) (レス) id: 9f5e33e110 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:動物になりたい | 作成日時:2020年3月20日 2時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。