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「あ〜〜〜っAさまぁ〜〜〜、私めをお膝に乗せてくださいましぃ〜〜〜」
『ウワッ酒臭っ！なんで踊り子が酔い潰れてるんですかね、って聞いてますか』
見回りを始めて10分ほどが経った。飲食店の長椅子に座りながら辺りを見張っている私にしなだれ掛かってくる金髪の踊り子。名はチョコラと言う。毎回絡まれるから覚えてしまった。
この踊り子、舞踊は上手なのだが酒癖と男の趣味がとても悪い。ついこの間もジャーファルさまに抱かれたいとベロベロに酔いながらぼやいていた。悪趣味すぎる。
「またお仕事ですかぁ、好きですねぇ」
『間違いなく好きではないですけどね』
「じゃあわたしに会えてよかったですねぇ、可愛いチョコちゃん見たら辛いお仕事も頑張れちゃいますもん、ね？」
あーはいはいと流せばむうと頬を膨らませる彼女。ここまで綺麗な金髪はなかなか見ない、青く大きな眼はどこか神秘的な雰囲気を醸している。
彼女が言い寄ればジャーファル様も案外簡単にオチたりして。あんなんでも男だからな。
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「＿＿ｯA様！！！すぐこちらに来てください！！！」
賑やかだった空気を切り裂くが如く呼ばれた自分の名前に反射的に立ち上がる。そのまま袋に入った剣を掴み声がした方向に駆け出した。
後ろからチョコラが何かを言った気配がしたけど、今はそんなことよりも仕事だ。
『場所は？』
「ルメールです」
『成る程、誰ですか？』
「外国人です、かなり体格が大きくて棍棒を持っているとの通報でした。」
『分かりました、行くのは私だけで良いです。私が先程まで担当していた見回り地区と交代してください。それから、金髪の踊り子が突っ伏していると思うので水を飲ませてあげてください。』
畏まりました、と声がしたかと思えばもう彼は横に居なかった。まったく優秀な部下である。
私も自らの仕事をしなくては、とルメールの酒場に向かって駆け出した。
ーーーーー
呟いた言葉はきっとあの人に聞こえてない、聞こえてたとしても意に介さない、彼女はそういう人。
A様、私ね、実は酔わない人なんだ。
「あは、ホント生きづら〜い」
グラスをガシャンと地面に叩き付けて踏みにじった。踊り子、もうやめたいなぁ。
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あまね(プロフ) - すきだぁぁぁぁ (10月11日 21時) (
レス) @page18 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - とても面白いです！これからも頑張ってください、応援してます！*\(`•ω•´)/* (2021年12月30日 12時) (レス) id: bdd88dda29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鳴々 | 作成日時：2021年9月15日 0時
