16人と時々1人 (８)

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翔吾side


知らん間に追い詰められてんのかな、俺

最近、悲しくなったり寂しくなったり、突然イライラしたり、感情の起伏がすごい

今日も朝からイライラしてて、それを昂秀にぶつけただけだって、楽屋を出てから気付いた

楽屋の雰囲気も最悪だったし、昂秀も傷付いたかなって思ったら怖くなったけど、謝ったら許してくれて安心した

その後の撮影も、メンバーはいつも通りに接してくれるから、俺も頑張っていつも通りを演じた

無事に撮影が終わったあと


慎「翔吾さん、今からご飯行きません？」

岩「んー、いいよ」

慎「樹さんも一緒に良いですか？」

岩「もちろん」


3人でご飯屋さんに行って、最初は普通に楽しく喋りながら食べてたんだけど

途中でふと、昂秀の落ち込んだ顔を思い出して、また不安になってきた


樹「…翔吾さん、どうかしました？」

岩「…え、いや、、」

樹「ちょっと前のリハの時も泣いてましたよね？何かあったんですか？」

岩「え、？」

慎「僕たち気付いてたんですけど、その時は声掛けれなくて、笑 すいません」

岩「そうなんだ…」

樹「最近なんかありました？」

岩「……俺、昂秀に嫌われたかな、」

慎「え？」

岩「今日、朝から何か分からんけどイライラしてて、それを昂秀にぶつけて…」

慎「あれはぶつけたとかじゃなくて、昂秀が悪いです」

樹「俺たちも最近甘かったなって、あの後反省してたんですよ。翔吾さんが怒ってくれて良かったです」

岩「…ほんまに？」

慎「ほんとですよ！誰も翔吾さんのこと嫌いになったりしません」

樹「昂秀も、ちゃんと反省してましたけど、明日にはケロッと忘れてると思いますよ笑」

岩「…それなら、良かった、」

慎「はい！」

岩「……最近、感情のコントロールができなくてさ、自分でもよく分からないんだよね、笑」

樹「…たとえ翔吾さんが泣こうと怒鳴ろうと、誰も嫌いになったりしないんで。15人いれば何でも受け止めれます」

慎「そうですよ、余裕です！宇宙一最強のグループですからね、ランページは」

岩「…ありがとう、笑」


メンバー皆だけど、特に2人は本当に全部受け止めてくれた

1人になりたくて出てったのを心配して着いてきてくれた時に、怒っちゃった時もあったけど

その後は何も無かったかのように接してくれたり

ちょうど良い距離間で、ずっと2人が近くにいてくれたから、前の自分に戻れたんだと思う




おわり
リクエストありがとうございました！
遅くなりすみません。

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