16人と時々1人 (８)

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樹side


LIVEの最初とか衣装替えの時とかに流す映像を撮る日、久しぶりに昂秀が寝坊したらしく、ちょっと遅刻してきて


昂「すいません、遅くなりました」

陣「何か昂秀が遅刻すんの久しぶりやな」

L「前よりは減ったけど、引き続き気を付けなね？」

昂「はい、すいません」

陸「でも何かこの感じ、ちょっと懐かしいよね笑」

壱「遅刻しなさすぎて、逆に心配してたくらいですからね笑」


大きな遅刻では無かったし、久しぶりだったのもあって、重たい空気には全然ならなかったんだけど


拓「昂秀〜、次メイク」

昂「おっけー、ちょっと待って」


メイクの順番が来たけど、やってたゲームがもう少しでキリがつくからって、そのままゲームしてたんだよね


岩「昂秀、はよ行き」

昂「ほんとにあとちょっとなんです！」

岩「もう皆終わってんの。あと昂秀と龍だけやから」

昂「はい、すいません！」

岩「…今日遅刻してきたやんか。そのうえメイクも行かんとゲームしとるとか、仕事やる気あるん？」

昂「え…」

岩「しかも今日ツアーの映像撮影やで？大事な5周年の。それ分かってるん？」

昂「…すいません」

山「翔吾、どした？」

岩「…え、俺ですか？俺が間違ったこと言ってます？」

山「いや、間違っとらんよ。翔吾が正しい。でも、いつもより今日はストレートだなぁって」

岩「…すいません。頭冷やしてきます」


そう言って、楽屋を出てった翔吾さん

確かに、昂秀が100悪いんだけど、時間には余裕あるし、いつもなら皆スルーしてる

昂秀のちょっとが、ほんとにちょっとだって分かってるから

それに、翔吾さんもいつもはもっと優しい。笑いながら、「はよ行き〜笑」みたいな？


一気に楽屋の雰囲気は暗くなって、昂秀もめちゃくちゃ落ち込んで反省してる

まぁそんな空気は、翔平と陣さんと瑠唯さんが一瞬で吹き飛ばしてくれたけど


しばらくして翔吾さんも戻ってきて、本当に頭冷やしてきたのか、昂秀にもごめんって謝って和解してた

その後の撮影は、いつも通り真剣に集中しながら、休憩中はわちゃわちゃして楽しく進んだと思う

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