16人と時々1人 (８)

山彰(全員) ストーカー 【リク】 ページ11

山彰side


いつからか、夜に外を歩いてると、後ろから足音が追いかけてくるようになった

最近はリハーサルとか会議で、遅くまでスタジオや事務所にいることが多くて、その帰りが車じゃない時はだいたい後ろに誰かいる


夜だけってことは、その人も仕事してんのかな〜、だったら疲れるだろうにな〜。てか、俺男だけど女だと思われてんのかな？向こうは男なのかな、女なのかな


最初は、そんな事を考えて気を紛らわしてたけど、やっぱり知らない誰かにつけられてるなんてストレスはすごいし、もちろん、怖い

けど、誰にも言えないまま時間は経っちゃって


珍しく午前で仕事が終わった今日、久しぶりにゆっくり帰れるかなってちょっと安心してたのに、聞こえてくる足音

今までは夜だけだったから、逆に怖くなってきて、歩くスピードも速くなるし、なるべく大通り沿いで角も曲がる

それでもずっと着いてくるから、ついに走り出そうと思った時


浦「山彰さん！」

山「……っ！」

浦「ビックリしましたか？笑」

山「しょうへい…と、しょうご、？」

岩「驚かしてみようかなって、2人で尾行ごっこしてたんです笑」

山「…どこから？」

浦「事務所です！山彰さんがここまで気付かないなんて、俺ら尾行の才能ありますね！？」

岩「これ、翔平が言い出したことなんで、怒るなら翔平だけにしてくださいね笑」

浦「えぇ！？岩翔さんもノリノリだったじゃないですか！」


後ろの足音が2人だったことにめちゃくちゃ安心して、何も言えない

でも、今日は2人でも、今までの夜は違うって思ったら、やっぱり怖くて


岩「山彰さん…？悪ふざけしすぎましたか、？」

山「ん、いや、、ビックリはしたけど、別に、大丈夫」

岩「ほんとですか…？何か、顔色悪い…」

山「そう…？全然、大丈夫」


2人ともすごい心配そうな顔で見つめてくるし、2人に打ち明けようかとも思ったけど

それで2人にも何かあったらって考えたら言い出せなくて


山「せっかくだからさ、ご飯行こーよ」


また、現実逃避するだけ

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