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用意されていた水着に着替えようと更衣室へ行けば、予想以上の数の水着に圧倒されるAとあんず。
「た、たくさんありますね……」
『うわ〜……圧巻だね。
これとかあんずちゃんに似合いそうだね』
「そ、そうですか？
というか、楽しんでませんか？」
『折角だしね。決められないなら私があんずちゃんのぶんまで選んであげるよ』
「じゃあ、お願いします」
Aはあんずに似合いそうなシンプルだが女の子らしくて可愛らしい水着を選んではあんずに着せた。
『うん！やっぱりあんずちゃんはあまりゴテゴテしてないほうが似合うね！』
「ありがとうございます。
A先輩も、とっても素敵です！」
あんずとお揃いの白い水着は、Aが着れば落ち着いた大人の女性のように見える。
照れくさそうに、足下を隠すパレオを巻いて更衣室を出れば、丁度着替え終えた零と鉢合わせする。
「おや、お揃いとは。まるで姉妹のようじゃな」
『ふふ、そう見える？可愛いでしょ〜』
「私が選んだんだよ」と胸を張ってそう言えば、零は笑顔でうんうんと頷く。
「二人とも、よく似合っておるよ。
そうだ嬢ちゃん、薫くんが海で待っておったぞい。早く行ってあげるとよい」
「は、はい！」
あんずはそう言うと小走りで羽風たちのもとへ向かった。
「さて……おぬしはこれに着替えてきてくれんかの？」
『え？……ラッシュガード？』
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作者名：もぶピ
| 作成日時：2023年3月7日 1時
