【あんスタ】貴方の愛を求めます６【朔間零】 (ページ38)

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「とりあえず、皆さんもどうぞご乗車ください。

……おや？衣更真緒氏の姿が見当りませんが」

「衣更真緒……あぁ、Aさんの弟くんだっけ。

あの子、大丈夫？」

昨日のことについて思うところがあるのか、凪砂は心配そうにAに問いかけてくる。

『少し体調を崩しただけみたい。旅館で休ませるし、何かあればプロデューサーのあんずちゃんが傍に居てくれてるから大丈夫だよ』

「それは良かった！ですが、念のため医者に診て貰ったほうがいいでしょう。

うちの医療班を向かわせましょうか？」

七種の提案にAは首を横に振る。

『ありがとうね。でも平気だよ。

あの子のことは姉である私と、この子たちが一番よく知ってるから。ね？』

Aがそう言って『Trickstar』に向け微笑む。

「……そうですか。それなら何よりです！

では、早速秀越学園へ向かいましょう！」

「ねぇAさん、髪の毛を結んでくれる？昔はよくしてくれてたよね」

『も、もちろんいいけど……七種くんに何て言われるかわからないし』

「ダメ……？」

『う”……いいよ…』

Aは凪砂と横並びになりながら車に乗り込んでいった。