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「今日はお疲れじゃったのう。
明日もライブがあることじゃし、今日のところはゆっくり休んでおくれ」
『それは私の台詞だよ。ほら、自分で食べなよ』
Aは乙狩が持って来た肉や魚を零の口に運んでいる。
「おぬしはこうして誰かの世話をしている時間が好きなんじゃと思っておったが、違ったかのう？」
『ちが……わないけど』
「お人好しも健在じゃのう〜」
「ねぇAさん〜、朔間さんの介護ばっかりしてないで俺を助けて〜」
マストに吊されている羽風がAに助けを求めてくる。
『……そろそろ降ろしてあげたら？
羽風くんも、もう反省したよね？』
「してるしてる！誓ってもいいよ〜！」
『だって。大神くん、降ろしてもいい？』
Aがそう問いかけると、大神は盛大な舌打ちをしてそっぽを向く。
「姐さんは優しすぎんだよっ！
そんなやつほっとけばいいのによう」
『悪い事をした羽風くんが確かに悪いけど、もう十分お仕置きされたんだし、明日のライブに支障が出るとまずいでしょ？』
「ね？」とAが微笑みかければ大神は再び舌打ちをして羽風の縄を解いた。
「ようやく自由の身だよ。俺のためにありがとうね、Aさん♪」
『君のためというか、『UNDEAD』全体のためだよ。
その殴られた頬も、早く冷してあげないと痕になっちゃうね』
Aはそう言って氷の入った袋を布で包んで羽風の頬に当てた。
「つめたっ！？」
『はい、我慢してね〜良い子良い子』
「ガキ扱いはやめてよ〜？男として見てほしいのに……
はぁ〜あ、今日はとことん格好つかないなぁ」
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作者名：もぶピ
| 作成日時：2023年1月6日 13時
