【あんスタ】貴方の愛を求めます５【朔間零】 (ページ16)

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夜になり、『海賊フェス』の打ち上げと称して、皆でバーベキューをすることになった。

零との中継が切れたその後、檻の中に閉込められていた大神と乙狩は、乙狩の怪力によって檻の柵を折り曲げて脱出し、閉込めた張本人の羽風と乱闘が始まりかけるが、『流星隊』の協力によって、それも一部のパフォーマンスとして収めることで無事に終える事ができた。

そんなドタバタで予定外なことばかりが続き、さすがのAも疲れて隅っこの方で休憩している。

「おや～？Aさん、『おひとり』ですか？」

一人でボーッとしていると、深海がAを見つけて声をかけてくる。

『今日だけでも色々あって、少し休憩してただけだよ。

やっぱり若い子はすごいね。あんなに動いた後なのにまだ走り回る元気があるんだもん』

Aは着ぐるみを着て高峯と砂浜を走り回っているあんずが視界に入る。

全力でバカップルみたいなことをしている二人や、マストに吊されてお仕置きされている羽風を見て苦笑いを浮かべる。

「Aさんも、おさかなをどうぞ～

おしょうゆでたべると、『おいしい』ですよ～♪」

『あはは、私は後でで……』

「それはよくない。疲れている時には肉が一番だ。

衣更先生はただでさえ細く華奢なのだから、たくさん食べてほしい。

俺が肉と魚を焼いてこよう」

そう言って乙狩はAのために肉と魚を焼きに行ってしまう。

『あ、焼くなら私が……』

「Aは、こっちで我輩の相手をしておくれ……♪」

肩に手を置かれ振り帰ると、零が背後に立っていた。